1. TFCC損傷とは?
- TFCC(Triangular Fibrocartilage Complex:三角線維軟骨複合体)の解剖学的概要
- TFCCの役割と重要性
- TFCC損傷の定義と分類(例:Palmer分類)
TFCC損傷とは?
TFCCの解剖学的概要
TFCCとは「Triangular Fibrocartilage Complex(=三角線維軟骨複合体)」の略称で、手首の小指側(尺側)に位置する軟部組織の集合体を指します。主に、尺骨の先端と手根骨の間に存在し、靭帯や軟骨、腱鞘といった構造が複雑に組み合わさって形成されています。
TFCCの役割と重要性
TFCCは、手首の安定性を保つうえで非常に重要な構造であり、以下のような役割を担っています。
- 手首を回す「回内・回外運動」のサポート
- 尺骨と手根骨の間の衝撃吸収
- 手関節の安定化
この部位が損傷すると、手首の動作に支障が出るだけでなく、痛みや不安定感が生じやすくなります。スポーツ選手や重いものをよく持つ方、転倒などで手をついた経験がある方は、特にリスクが高いといわれています。
TFCC損傷の定義と分類(Palmer分類)
TFCC損傷とは、この三角線維軟骨複合体に生じる断裂や変性のことを指します。発症の要因には、大きく分けて以下の2種類があります。
- 外傷性損傷(Traumatic):転倒時に手をつく、スポーツ中の衝撃などが原因となる
- 変性損傷(Degenerative):加齢や繰り返しの動作によって軟骨がすり減っていくもの
こうした分類を体系的に整理したものが「Palmer分類」と呼ばれるもので、TFCC損傷を以下のように分類しています。
- Class 1(外傷性)
例:水平断裂、尺骨骨折に伴う断裂など - Class 2(変性性)
例:軽度な摩耗から、尺骨突き上げ症候群による穿孔(孔があく状態)まで段階的に分類される
この分類により、損傷のタイプに応じた対処や施術方法が選択されやすくなるとされています。
まとめ
TFCC損傷は手首の小指側の痛みや動かしづらさの原因になることがあり、その構造や役割を理解することは、早期対応や予防の第一歩といえます。少しでも違和感を覚えたら、早めの対応を心がけることが大切だといわれています。
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2. TFCC損傷の原因
- 外傷性要因:転倒時の手のつき方、スポーツ中の衝撃など
- 加齢や繰り返しの動作による変性
- 手首の過度な使用や不適切な動作
- 尺骨突き上げ症候群との関連性
TFCC損傷の原因
外傷性要因:転倒やスポーツでの衝撃
TFCC損傷の大きな原因のひとつが、外傷による損傷です。特に、転んだ際に手をついて体重が一気にかかるような状況や、野球やテニスなどのスポーツ中に手首へ強い衝撃が加わるケースが多いといわれています。
こうした瞬間的な衝撃が、TFCCの構造にストレスをかけてしまい、靭帯や軟骨に裂け目が生じてしまうことがあるそうです。
加齢や繰り返しの動作による変性
年齢を重ねるごとに、軟骨や靭帯の弾力性が低下しやすくなると言われており、それにともなってTFCCも変性しやすくなります。
また、職業柄同じ手首の動作を繰り返す人(例えば美容師や調理師など)も、知らず知らずのうちにダメージが蓄積されていく可能性があるとされています。
手首の過度な使用や不適切な動作
日常生活や仕事での「手首の酷使」も原因のひとつとされています。例えば、重たい荷物を何度も持ち上げたり、手首を反らせる・ねじるといった動作を長時間繰り返すと、TFCCに過度な負担がかかってしまうと考えられています。
一見小さな動作の繰り返しでも、積み重なれば負傷の引き金になることがあるようです。
尺骨突き上げ症候群との関連性
「尺骨突き上げ症候群(ulnar impaction syndrome)」とTFCC損傷には密接な関係があると言われています。
この症候群は、尺骨が橈骨よりも長い状態(positive ulnar variance)となり、手首の小指側に圧迫が起こることで、TFCCが繰り返し摩耗・損傷されるメカニズムです。
特にスポーツ選手に多く見られ、関節の構造上の問題が影響していることもあると報告されています。
まとめ
TFCC損傷の原因は、外傷的なきっかけから長年の積み重ねによる変性までさまざまで、ひとつではないと言われています。生活習慣や体の使い方を見直すことが、発症の予防にもつながる可能性があるとされています。
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3. TFCC損傷の症状
- 手首の小指側の痛みや腫れ
- 手首の回旋時や荷重時の痛み
- 手首の不安定感やクリック音
- 握力の低下や動作制限
TFCC損傷の症状
手首の小指側の痛みや腫れ
TFCC損傷の初期症状としてよく見られるのが、手首の小指側に起こる鈍い痛みや腫れです。
特に、物を持ち上げる、手をひねるといった日常的な動作の際に違和感が出やすく、「何となく痛い」と感じることが多いようです。じっとしていてもジンジンとした痛みを訴える方も少なくないとされています。
手首の回旋時や荷重時の痛み
ドアノブをひねる、タオルを絞るなど、手首を回すような動作で痛みが出るのもTFCC損傷の特徴のひとつといわれています。
また、床に手をついたり、荷物を持つといった「手首に重さがかかる場面」で強い痛みが誘発されることがあるそうです。
こうした動作は日常生活で避けにくいため、違和感が続くと不便さを感じることが増えるようです。
手首の不安定感やクリック音
TFCCが損傷すると、手首の安定性が損なわれ、関節がグラグラするような不安定感を覚えることがあるといわれています。
また、手を動かすたびに「コリッ」「パキッ」といったクリック音や引っかかる感覚が生じる場合もあるそうです。こうした音や感覚は、関節内の摩擦や異常な動きが背景にあると考えられています。
握力の低下や動作の制限
症状が進行すると、握力が弱くなることや、手首を自由に動かせない状態になることがあります。
これにより、ペットボトルのフタが開けづらくなったり、筆記やパソコン操作が億劫になってしまう人も多いようです。
シンセルクリニックでは、「動かすたびに手首に違和感が走る」「何もしていないのにズーンと重だるい」という声がよく聞かれるとされています。
まとめ
TFCC損傷は「痛み」だけでなく、不安定感や操作性の低下といったさまざまな症状を伴うことがあると言われています。日常生活に支障をきたす前に、こうしたサインに気づいて早めに対策することが大切と考えられています。
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4. 診断方法と検査
- 問診と身体検査(例:尺骨圧迫テスト、尺骨グラインドテスト)
- 画像診断:X線、MRI、関節造影、関節鏡検査など
- 鑑別診断:腱鞘炎、キーンベック病などとの違い
診断方法と検査
問診と身体検査(尺骨圧迫テスト・尺骨グラインドテスト)
TFCC損傷が疑われる場合、まずは問診と視触診によって症状や生活での支障を丁寧に確認することが一般的とされています。
その上で行われるのが、「尺骨圧迫テスト」や「尺骨グラインドテスト」といった身体的な検査です。
たとえば「尺骨圧迫テスト」は、手首の尺骨部分(小指側)を押しながら手関節を回旋させる方法で、痛みの有無や違和感を確認するものです。
「グラインドテスト」では、尺骨と手根骨をこすり合わせるようにして痛みを誘発できるかどうかを調べるといわれています。
画像診断:X線・MRI・関節造影・関節鏡検査
視触診だけではわからない部分を把握するためには、画像検査が欠かせないと考えられています。
- X線(レントゲン):骨の長さや関節の隙間、変形の有無を確認
- MRI:軟部組織の状態や断裂の有無を立体的に可視化できる
- 関節造影:造影剤を用いて関節内の異常を浮かび上がらせる
- 関節鏡検査:細い内視鏡を手首の関節内に挿入し、直接観察できるとされる
これらの検査は、それぞれ役割が異なり、症状の程度や医師の判断によって適宜選択されると言われています。
鑑別診断:腱鞘炎やキーンベック病との違い
TFCC損傷のような手首の痛みは、腱鞘炎やキーンベック病などと症状が似ていることも多く、鑑別が重要とされています。
- 腱鞘炎:動かした時の痛みが強く、腱の摩擦音や腫れがみられる
- キーンベック病:月状骨(手首の中心部)の壊死が進行することで、痛みや握力低下が現れる
そのため、単なる“手首の痛み”とひとくくりにせず、それぞれの特徴を見極めながら検査を進めていくことが大切と考えられています。
まとめ
TFCC損傷の検査は、触診やテスト法の組み合わせ、そして画像検査による補助的な判断が鍵になるとされています。痛みの原因を見誤らないようにするためにも、慎重な鑑別が求められるようです。
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5. 治療法と予防策
- 保存療法:安静、装具固定、薬物療法、リハビリテーション
- 注射療法:ステロイド注射、PRP療法など
- 手術療法:関節鏡視下手術、尺骨短縮術など
- 予防策:適切なストレッチ、手首の使い方の見直し、過度な負荷の回避
治療法と予防策
保存療法:安静、装具固定、薬物療法、リハビリテーション
TFCC損傷に対しては、まず保存的な方法からアプローチすることが多いといわれています。
具体的には、手首を動かさずに安静に保つことや、専用のサポーターやギプスなどで固定する装具療法が一般的です。
炎症や痛みが強い場合には、鎮痛剤や消炎薬が使用されることもあるそうです。
さらに、可動域を保ちながら筋力低下を防ぐ目的でリハビリテーションが取り入れられることもあります。
注射療法:ステロイド注射、PRP療法など
保存療法で症状が和らがない場合、注射による施術が検討されるケースもあるとされています。
よく知られているのはステロイド注射で、患部に直接注入することで炎症反応を抑え、痛みの軽減を図る方法です。
また、近年注目されているのがPRP(多血小板血漿)療法で、自身の血液から取り出した成分を活用し、自然な回復力の促進を目的としていると言われています。
手術療法:関節鏡視下手術、尺骨短縮術など
症状が長引く場合や日常生活に支障をきたす場合は、手術による対応が視野に入ることもあるそうです。
代表的なのが関節鏡視下手術で、小さな切開部から内視鏡を挿入し、TFCCの状態を確認しながら処置を行う方法とされています。
また、尺骨突き上げ症候群などの構造的な問題がある場合には、**尺骨を一部切除して長さを調整する「尺骨短縮術」**が選択肢となることもあるようです。
予防策:ストレッチと使い方の見直し
再発を防ぐためには、日常生活での予防も大切だとされています。
手首を酷使しないように意識しながら、作業中に定期的なストレッチを取り入れたり、重いものを持つときは両手で支えるなどの工夫が有効と考えられています。
また、スポーツや反復動作の多い仕事をしている方は、正しいフォームや道具の使い方を見直すことがTFCCへの負担軽減につながるといわれています。
まとめ
TFCC損傷のケアには、保存的な方法から手術までさまざまな段階があり、その人の状態に応じた選択が求められるとされています。
また、予防の意識を持つことで、再発や悪化のリスクを下げることが期待されているようです。
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