目次
生理不順とは？｜どんな状態を指すのか基本から確認
- 生理周期の「正常」とは何日？
- 「生理不順」とされるケースの例
生理周期の「正常」とは何日？
「正常な生理周期って何日くらい？」という疑問、よく聞かれます。答えとしては、前回の生理が始まった日から次の生理が始まる日までが「25日から38日」の範囲に収まっていれば、おおむね正常とされています。これは日本産科婦人科学会などでも示されている一般的な目安なのですよ。
ただし、この周期が毎回一定していることも大事なポイントです。たとえば、あるときは28日、次は35日、その次は26日…とバラバラになる場合は、体のリズムが崩れている可能性があるとされています。周期の変動が大きいと、排卵のタイミングもズレやすくなるので、妊娠を考えている人にとっては特に気になるポイントかもしれません。
「最近、周期が短くなってきたな」とか「生理が2か月こないけど大丈夫かな？」など、ちょっとでも不安に思うような変化があったら、早めに婦人科の先生に相談することがすすめられています。無理せず、体の声に耳を傾けてあげることが大切ですね。
（引用元：たけやまクリニック、厚生労働省e-ヘルスネット）
「生理不順」とされるケースの例
「もしかして、私って生理不順かも？」と不安になること、ありますよね。実際にどんな状態が「生理不順」とされているのか、いくつかの代表的なパターンを紹介しておきます。
たとえば、
- 毎回の生理周期がバラバラで安定しない
- 3か月以上、生理がまったくこない
- 生理の間隔が24日以下または39日以上で続く
- 出血量が極端に少ない・多すぎる
- 生理が2回以上、1か月に起きることがある
このようなケースが見られると、体のホルモンバランスや内臓の働きが乱れている可能性があると言われています。特に、「月経が止まったまま3か月以上続いている」「排卵していない可能性がある」といった状態は、病気のサインとなることもあるため、放っておかずに相談するのがすすめられています。
もちろん、一時的なストレスや生活習慣の変化でも生理が乱れることはあるので、すぐに深刻にとらえすぎる必要はないかもしれません。ただ、大事なのは「様子を見ながら、変化を記録する」こと。アプリなどで周期を記録しておくと、変化にも気づきやすくなりますよ。
（引用元：たけやまクリニック、Medical Note）
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生理不順の原因とは？｜考えられる主な7つの要因
- ① ストレスや生活習慣の乱れ
- ② ホルモンバランスの変化（思春期・更年期）
- ③ 過度なダイエットや運動
- ④ 妊娠・授乳・産後の影響
- ⑤ 多嚢胞性卵巣症候群（PCOS）などの疾患
- ⑥ 甲状腺や脳下垂体などホルモン系の病気
- ⑦ ピルの服用や中止の影響
① ストレスや生活習慣の乱れ
忙しい日々の中で、ふとしたことで生理がズレてくる…そんな経験、ありませんか？ストレスや睡眠不足、食生活の乱れは、生理のリズムに影響すると言われています。
たとえば、仕事のプレッシャーや人間関係の悩みなどが続くと、自律神経が乱れやすくなり、ホルモンの分泌にも影響が出る可能性があると考えられています。また、夜更かしが続いたり、朝ごはんを抜くなどの不規則な生活も、体にとっては小さくない負担になるのですね。
「たかがストレス」と思っていても、体はしっかり反応しているもの。生活を整えることが、生理を安定させるカギになることもあるようです。
（引用元：たけやまクリニック）
② ホルモンバランスの変化（思春期・更年期）
「まだ10代だから心配ないと思っていた」「40代に入って急に乱れたかも」…そんな声もよく聞かれます。実は、思春期や更年期は、生理の乱れが起こりやすい時期と言われています。
思春期はまだホルモンの分泌が安定しておらず、生理周期が定まらないことがよくあります。反対に更年期にさしかかると、女性ホルモン（エストロゲン）が減少してくるため、周期や出血量にバラつきが出てくることもあるようです。
「年齢のせいだから仕方ない」と思い込まずに、気になる変化があれば婦人科で相談してみるのもよいかもしれませんね。
（引用元：Medical Note、たけやまクリニック）
③ 過度なダイエットや運動
「痩せたい」「体を絞りたい」と思って、極端な食事制限やハードな運動をしていませんか？これが、生理不順の原因になることもあるとされています。
エネルギー不足や体脂肪の急激な減少は、ホルモンのバランスを崩す引き金になりやすいそうです。実際、スポーツ選手など体脂肪率が極端に低い方の中には、生理が止まってしまうケースもあると報告されています。
「健康のために始めたことなのに…」とならないよう、バランスを大切にしたいですね。栄養や休養も、体には必要な要素です。
（引用元：e-ヘルスネット）
④ 妊娠・授乳・産後の影響
「生理がこない…もしかして妊娠？」と感じたことのある方も多いと思います。妊娠すると排卵が止まり、生理もこなくなると言われています。また、授乳中もホルモンの影響で生理が再開しない時期が続くことがあるそうです。
さらに、産後の体はホルモンのバランスが不安定なため、生理の周期が戻るまで時間がかかるケースも珍しくないと言われています。「いつものペースに戻らない」と焦る必要はないものの、半年以上生理がない場合などは、医師の意見を聞いてみると安心かもしれません。
（引用元：Medical Note、たけやまクリニック）
⑤ 多嚢胞性卵巣症候群（PCOS）などの疾患
「毎月生理がこない」「周期がとても長い」…そんな場合、ホルモンや排卵に関わる疾患の可能性も考えられると言われています。代表的なものに「多嚢胞性卵巣症候群（PCOS）」があります。
この疾患では、排卵がうまく起こらず、生理不順や不妊の原因になることがあるそうです。PCOSはホルモン値のバランスが特徴的で、内分泌検査などで確認されることがあります。
なお、生理不順＝PCOSというわけではないので、自己判断せずに婦人科の先生に相談してみるのがおすすめです。
（引用元：e-ヘルスネット、Medical Note）
⑥ 甲状腺や脳下垂体などホルモン系の病気
ホルモンの働きに関係する内臓の不調も、生理不順の一因になることがあると言われています。とくに「甲状腺」や「脳下垂体」に関わる病気では、ホルモンバランスが崩れることで月経のリズムにも影響が出ることがあるそうです。
甲状腺ホルモンは、全身の代謝を調整する大事な役割を持っています。このホルモンが過剰または不足すると、月経周期が乱れることもあるようです。症状が軽いうちは気づかれにくいため、「なかなか改善しない」と感じたときには、医師に相談してみるのが安心です。
（引用元：e-ヘルスネット）
⑦ ピルの服用や中止の影響
低用量ピルの服用や中止も、月経に変化が見られる要因として知られています。服用中はホルモンの働きで人工的に生理周期がコントロールされますが、中止後はホルモンの再調整に少し時間がかかることがあるそうです。
「ピルをやめたら急に生理がこなくなった」というケースもあるようですが、これは体が自然なリズムを取り戻す過程とも考えられています。ただし、数か月経っても生理が再開しない場合は、他の原因も関係している可能性があるので注意が必要です。
不安な場合は、医師と相談しながら状況を見ていくとよいでしょう。
（引用元：たけやまクリニック）
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年齢によって原因は違う？｜思春期・20代・30代・40代以降の特徴
- 思春期はホルモンが安定せず乱れやすい
- 20～30代はライフスタイルの影響や妊娠関連も
- 40代以降は更年期に向けた変化も視野に
思春期はホルモンが安定せず乱れやすい
10代前半〜中盤にかけては、初潮を迎えたばかりの思春期です。この時期の女の子たちは、体が子どもから大人へと大きく変化していく過程にあります。
「生理が来たり来なかったりするけど大丈夫？」という不安の声もよく聞かれますが、実はこの時期はホルモン分泌がまだ安定しておらず、生理が不規則になることも珍しくないとされています。
ある月は30日周期、次の月は40日…そんなふうにバラつきがあっても、成長の一環として見守るケースも多いようです。ただし、半年以上生理がない、強い腹痛や過多月経があるなどの場合には、一度婦人科に相談してみると安心かもしれません。
保護者の方も「うちの子だけおかしいのかな…」と不安になることがあるようですが、まずは焦らず、本人の体調や気持ちを大切にサポートしてあげることがすすめられています。
（引用元：Medical Note、たけやまクリニック）
20～30代はライフスタイルの影響や妊娠関連も
20〜30代の女性は、仕事や結婚、妊娠・出産など、大きなライフイベントが多い時期ですよね。実は、こうした生活の変化がホルモンの働きに影響を与えることがあると言われています。
たとえば、忙しい日々のなかでストレスがたまりやすくなったり、睡眠不足が続いたり、偏った食事が続いてしまったり…。そんな状態が続くと、生理が遅れたり周期がズレたりすることがあるそうです。
また、妊娠の可能性があるかどうかも、この年代では気になるポイントのひとつ。妊娠初期には生理が止まることがありますし、産後や授乳期にも生理が安定しにくくなるケースがあるとされています。
「ちょっとした不調が続いているな」「毎回生理のタイミングが違うな」と感じたら、自分の生活リズムを振り返ってみるのも大切です。変化が多い時期だからこそ、無理せず自分の体に耳を傾けることが大切ですね。
（引用元：Medical Note、たけやまクリニック）
40代以降は更年期に向けた変化も視野に
「40代に入ってから、生理のタイミングが読めなくなってきた」
そんな声を耳にすることが増えてくる年代です。実際、40代以降の女性は、閉経に向けて徐々にホルモンバランスが変化していく時期とされています。
エストロゲン（女性ホルモン）の分泌量が少しずつ減っていくことで、生理周期が短くなったり、逆に長く空いたりといった変化が現れる場合もあるようです。出血量や期間がいつもと違う…といった違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれません。
ただし、「更年期だから仕方ない」と自己判断するのは注意が必要です。なかには、子宮筋腫や子宮内膜症など他の原因が隠れている場合もあるため、変化が気になるときには婦人科の先生に相談することがすすめられています。
これからの自分の体とどう向き合っていくかを考えるきっかけにもなりますので、閉経に向けての変化をポジティブに受け止める準備をしていきたいですね。
（引用元：たけやまクリニック）
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生理不順が続くとどうなる？｜放置によるリスクと受診の目安
- 不妊リスクや婦人科疾患の見落としに注意
- すぐ病院に行くべき症状のサイン
不妊リスクや婦人科疾患の見落としに注意
「もしかして、生理不順が不妊につながる？」と不安になる方もいるかもしれません。実際、排卵が不規則になることで妊娠しづらくなる可能性があると指摘されています。
特に「無排卵月経」のように、出血はあるけれど排卵が起きていないケースでは、妊娠が成立しにくくなると考えられています。また、生理不順の背景に「多嚢胞性卵巣症候群（PCOS）」や「子宮内膜症」などの病気が隠れていることもあるため、定期的なチェックがすすめられています。
「まだ結婚も妊娠も先の話だから…」と考えてしまいがちですが、将来のことを見据えて、体のリズムを把握しておくことは大切だとされています。
早めの対処が、体の変化を穏やかにサポートするきっかけになるかもしれませんね。
（引用元：Medical Note、たけやまクリニック）
すぐ病院に行くべき症状のサイン
「いつもの生理とちょっと違うな」と感じても、様子見で済ませてしまう方は少なくありません。でも、以下のような変化があるときは、早めに婦人科で相談することがすすめられています。
たとえば、
- 3か月以上、生理がまったく来ていない
- 生理の出血が極端に多い、または少なすぎる
- 月に2回以上生理がある
- 生理に激しい痛みや発熱を伴う
- 妊娠の可能性があるのに出血が続く
このような場合、ホルモンの異常や、子宮や卵巣の病気が関係していることもあると言われています。特に、「量や期間が急に変わった」「生活を見直しても周期が戻らない」といったときは、早めの来院が安心につながります。
一人で抱え込まず、「なんかいつもと違うかも？」と思ったタイミングで相談することが、体との上手な付き合い方のひとつかもしれませんね。
（引用元：Medical Note、たけやまクリニック）
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生理不順へのセルフケア｜自分でできる生活習慣の見直し
- バランスのよい食事と睡眠の確保
- ストレスを減らす習慣づくり
- 基礎体温・生理周期を記録して変化を把握
バランスのよい食事と睡眠の確保
「最近、ちゃんとごはん食べてないかも…」そんな日が続いていませんか？食事と睡眠は、ホルモンの分泌を支える大切な土台だと考えられています。
偏った食生活や栄養不足が続くと、体の中で必要なホルモンがうまく作られにくくなり、生理不順の原因になる可能性があるとも言われています。特に、無理なダイエットや欠食が続いている場合は注意が必要です。
また、睡眠不足は自律神経の乱れにもつながるため、結果的にホルモンバランスにも影響することがあるようです。「夜型生活が続いているな」と感じたら、少しずつでも就寝時間を早めるなどの工夫を取り入れてみるのもよいかもしれません。
完璧を目指す必要はありませんが、「お腹がすいたときにきちんと食べる」「夜はスマホを早めに手放す」など、小さなことから始めてみると体が少しずつ整ってくるかもしれませんよ。
（引用元：e-ヘルスネット）
ストレスを減らす習慣づくり
「仕事や家事、やることが多すぎて息が詰まりそう…」そんなときほど、体も心も疲れてしまいがちです。実際、強いストレスを感じることでホルモンのバランスが乱れ、生理のリズムが崩れることがあるとされています。
とはいえ、「ストレスをなくそう」と言われても、なかなか難しいですよね。そこでおすすめされているのが、ストレスを減らすための“習慣づくり”です。たとえば、1日10分だけ深呼吸やストレッチの時間をとる、好きな音楽を聞いてリラックスする、お風呂にゆっくり浸かるなど、自分にとって心地よい時間を作ってあげることが大切だと考えられています。
「毎日やらなきゃ」と思うと負担になってしまうので、「気がついたときに取り入れてみる」くらいの気持ちでOKです。少しずつストレスとの距離感を見直していけると、体のリズムにもよい影響があるかもしれません。
（引用元：Medical Note）
基礎体温・生理周期を記録して変化を把握
「毎回の生理、ちゃんと記録できてないな…」という方、意外と多いかもしれません。でも実は、生理周期や基礎体温を記録しておくことは、自分の体の状態を知るうえでとても大切だと言われています。
基礎体温は、排卵のタイミングやホルモンの変化をある程度予測するための目安になるそうです。たとえば、基礎体温が2層に分かれず平坦なままだと、排卵が起きていない可能性があるとも考えられています。
最近ではアプリなども充実していて、スマホで簡単に記録できるようになっていますよね。日々の記録を続けることで、小さな変化にも気づきやすくなりますし、来院時に医師に説明する際にも役立つことがあるようです。
「面倒だな」と感じるかもしれませんが、寝る前や起きたときの1分だけでも続けてみると、自分の体への理解がぐんと深まりますよ。
（引用元：e-ヘルスネット、Medical Note）
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