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1.肩甲骨が硬いとは?肩甲骨の動きと体への影響

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「肩甲骨が硬い気がする」「肩を回してもスムーズに動かない」と感じたことはありませんか?
実は、肩甲骨そのものが硬くなるというより、肩甲骨の周りにある筋肉の緊張や、肩甲骨の動きが小さくなっている状態を「肩甲骨が硬い」と表現することが多いと言われています。

肩甲骨は背中側にある平たい骨で、腕を上げたり後ろへ回したりするときに重要な働きをします。「肩だけ動かしている」と思っていても、実際には肩甲骨も一緒に動いているのです。

1-1.「肩甲骨が硬い」は骨そのものが硬くなるわけではない

肩甲骨が硬いと聞くと、「骨が固まっているのかな?」と思う方もいるかもしれません。しかし、多くの場合は骨自体の硬さではなく、肩甲骨の周りについている筋肉の緊張や動かしにくさを指しています。

肩甲骨には、僧帽筋や菱形筋、肩甲挙筋、前鋸筋など多くの筋肉が関係しています。こうした筋肉の動きが十分でないと、肩甲骨を寄せる、離す、上げるといった動作が行いにくくなる場合があります。

「最近、肩を回していないな」という方は、肩甲骨周辺の動きも少なくなっているかもしれません。

1-2.肩甲骨は肋骨の上を動きながら腕の動きを支えている

肩甲骨は背中にぴったり固定されているわけではありません。腕を上げるときには、肩関節だけではなく、肩甲骨も胸郭の上を動きながら腕の動作を助けると言われています。

肩甲骨には、上へ動く「挙上」、下へ動く「下制」、背骨側へ寄る「内転」、外へ離れる「外転」、さらに上方回旋・下方回旋といった動きがあります。

たとえば高い棚に手を伸ばす場面を想像してみてください。腕だけではなく、肩甲骨も外側や上方向へ動くことで、腕を高く上げやすくなっています。

1-3.肩甲骨の動きが悪くなると肩こりや腕の上げにくさにつながることがある

肩甲骨周辺の動きが小さくなると、「腕を上げると肩がつまる感じがする」「肩や首が重たい」と感じるケースがあります。

日本整形外科学会でも、肩こりには首から肩、背中に広がる僧帽筋など複数の筋肉が関係し、長時間同じ姿勢を続けることや猫背、運動不足などが原因になると言われています。

ただし、腕が上がらない原因がすべて肩甲骨の硬さとは限りません。肩関節や首など、別の部位が関係している場合もあります。「肩甲骨をほぐせば大丈夫」と考えず、体全体の動きを見ることが大切です。

引用元:https://fujisawaseitai.com/case-blog/shoulder-blade-flexibility-benefits/
引用元:https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/winged_scapula.html
引用元:https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/stiffed_neck.html

2.肩甲骨が硬くなる主な原因

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「特に激しい運動をしたわけでもないのに、どうして肩甲骨が硬くなるの?」と疑問に思う方もいるでしょう。

肩甲骨の動きに影響すると言われているのが、毎日の姿勢や体の使い方です。特にパソコン作業やスマホを見る時間が長い方は、腕を体の前に出した姿勢が続きやすくなります。

その状態が長く続くと、胸や肩、背中の筋肉を動かす機会が少なくなり、「肩甲骨を寄せにくい」「肩を後ろへ回しづらい」と感じる場合があります。

2-1.デスクワークやスマホによる長時間の同じ姿勢

肩甲骨が硬いと感じる方にまず振り返ってもらいたいのが、普段どのくらい同じ姿勢を続けているかです。

デスクワークでは、キーボードやマウスを操作するために両腕が前へ出た状態になりやすいですよね。スマホを見るときも同じで、自然と頭が下がり、肩が前に入る姿勢になりやすいと言われています。

日本整形外科学会でも、肩こりの原因として「長時間同じ姿勢をとること」や首・背中が緊張する姿勢が挙げられています。

仕事に集中すると数時間ほとんど動かない、という方は特に注意したいところです。

2-2.猫背・巻き肩などによる胸や肩甲骨周辺の筋肉の緊張

猫背や巻き肩のように背中が丸まり、肩が前へ出た姿勢が続くことも、肩甲骨周辺の動きに影響すると考えられています。

この姿勢では胸側にある大胸筋や小胸筋などが縮こまりやすくなり、反対に背中側の筋肉には負担がかかる場合があります。

「胸の前が詰まった感じがする」「肩を後ろへ引こうとしても動かしづらい」という方は、肩甲骨だけでなく胸側の柔軟性も確認してみるとよいでしょう。

2-3.運動不足や胸椎・肩関節の動きの低下

肩甲骨は単独で動いているわけではありません。肩関節や胸椎などと連動しながら動くため、背中や肩全体を動かす機会が少ないと、肩甲骨の動きも小さくなることがあります。

「肩甲骨が硬いから肩甲骨だけを動かせばいい」というわけではないのですね。

普段から運動する習慣が少ない方や、腕を頭より高く上げる機会がほとんどない方は、肩・胸・背中をバランスよく動かすことを意識してみましょう。

引用元:https://fujisawaseitai.com/case-blog/shoulder-blade-flexibility-benefits/
引用元:https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/stiffed_neck.html

3.自分の肩甲骨が硬くなっていないかセルフチェックする方法

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「自分の肩甲骨は本当に硬いのかな?」と思ったら、まずは普段の動作を使って簡単に確認してみましょう。

難しい検査をする必要はありません。腕を上げる、背中へ手を回す、肩を回すといった動きでも、左右差や動かしにくさの目安を確認できます。

ただし、セルフチェックだけで原因を特定することはできません。あくまでも「動かしにくい部分がないか」を知るための目安として行ってください。

3-1.腕を真上までスムーズに上げられるか確認する

まず、自然に立った状態で片腕ずつゆっくり頭の上へ上げてみましょう。

このとき、「途中で肩が引っかかる感じがする」「耳の横まで上げにくい」「片側だけ肩がすくむ」といった違いがないか確認してください。

日本整形外科学会によると、腕を90度以上上げる動作では肩関節だけではなく、肩甲骨も胸郭の上を動きながら上方へ回転すると言われています。

そのため、腕を上げたときの動かしにくさは、肩甲骨周辺の動きを見る一つの目安になります。

3-2.背中に手を回したときの左右差を確認する

次は、片手を背中側へ回してみましょう。

「右手は背中の上まで届くのに、左手は腰あたりで止まる」といった左右差はありませんか?

背中に手を回す動作には、肩関節だけではなく肩甲骨や腕の回旋など複数の動きが関係しています。そのため、大きな左右差があるからといって、すぐに「肩甲骨が硬い」と判断することはできません。

それでも、左右の動きの違いを知る簡単なチェックとしては役立ちます。

3-3.肩を回したときの引っかかりや動かしにくさを確認する

最後に、両手を肩へ軽く置き、肘で大きな円を描くように肩をゆっくり回してみましょう。

前回し、後ろ回しの両方を行い、「後ろへ回すと動きが小さい」「ゴリゴリした感じが強い」「片側だけ引っかかる」といった違いを確認します。

ただし、ゴリゴリ音がするだけで異常とは限りません。また、強い痛みがある状態で無理に大きく回す必要もありません。

腕を上げにくい状態が続く、夜に痛みが出る、日常生活に支障があるといった場合には、肩甲骨の硬さだけで判断せず医療機関へ相談することも大切だと言われています。

引用元:https://fujisawaseitai.com/case-blog/shoulder-blade-flexibility-benefits/
引用元:https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/winged_scapula.html
引用元:https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/frozen_shoulder.html

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4.硬い肩甲骨を動かしやすくするために自宅でできる方法

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「肩甲骨が硬いから、とにかく強く伸ばしたほうがいいのかな?」と思う方もいるかもしれません。ただ、肩甲骨は単独で動いているわけではなく、肩関節や胸まわり、背中の筋肉などと一緒に動いていると言われています。日本整形外科学会でも、腕を高く上げるときには肩甲骨が胸郭の上を動きながら回旋すると説明されています。(日本航空協会)

そのため、肩甲骨だけを無理に動かそうとするのではなく、胸や背中を含めてやさしく動かすことがポイントです。「気持ちよく動かせる範囲」を目安に取り組みましょう。

4-1.肩甲骨を寄せる・離す運動で動きをつくる

まずは、肩甲骨を背骨側へ寄せたり、外側へ離したりする運動から始めてみましょう。

椅子に座るか立った状態で背筋を軽く伸ばし、両腕を前に出します。そこから胸を軽く開くように肘を後ろへ引き、「肩甲骨を寄せる」感覚を意識します。次に、両腕を前へ伸ばしながら背中を少し丸め、肩甲骨を左右に離していきます。

勢いをつける必要はありません。「肩甲骨が動いているな」と感じる程度で十分です。参考記事でも、肩甲骨には内転や外転を含む複数方向の動きがあると言われています。(藤沢の整体「ふじさわ整体院」医師も推薦の施術)

4-2.胸や背中をストレッチして肩甲骨が動きやすい状態をつくる

肩甲骨が硬いと感じるときは、背中だけでなく胸側にも目を向けてみてください。

たとえば、両手を背中側で組んで胸を軽く開いたり、壁に手をついて胸の前を伸ばしたりする方法があります。「胸が縮こまっている感じがする」という方には取り入れやすいでしょう。

また、両手を前へ伸ばして背中を丸めると、肩甲骨の間から背中にかけて伸びる感覚が得られます。ただし、強く引っ張ればよいわけではありません。痛みが出ない範囲でゆっくり行うことが大切です。

4-3.長時間同じ姿勢を避けて日常的に肩周りを動かす

ストレッチを一度行うだけではなく、「動かない時間を長くしすぎない」ことも意識したいところです。

デスクワークで1〜2時間ほとんど同じ姿勢になっているなら、仕事の区切りで肩を回したり、腕を上げたりしてみましょう。わざわざ本格的な運動をする必要はなく、こまめに姿勢を変えるだけでも肩周りを動かすきっかけになります。

ただし、強い痛みを我慢してストレッチを続けるのはおすすめできません。肩に痛みがある場合は、状態に合わせて動かす範囲を調整する必要があると言われています。(日本航空協会)

引用元:https://fujisawaseitai.com/case-blog/scapular-release-benefits-fujisawa/
引用元:https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/winged_scapula.html
引用元:https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/frozen_shoulder.html

5.肩甲骨を動かしても硬さや痛みが改善しないときの対処法

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「肩甲骨を毎日動かしているのに、なかなか楽にならない」ということもあります。そんなときに注意したいのは、原因をすべて「肩甲骨が硬いから」と考えてしまうことです。

肩から腕を動かす際には、肩甲骨だけでなく肩関節や首、胸郭など複数の部位が関係していると言われています。(日本航空協会) そのため、セルフケアを続けても変化がない場合には、別の部分に動かしにくさや痛みの原因が隠れている可能性も考えておきましょう。

5-1.強い痛みがあるときは無理にストレッチしない

「硬いなら、もっと伸ばさないと」と考えて、痛みを我慢しながら肩を回すのは避けたほうがよいでしょう。

特に、動かすたびに鋭い痛みが出る、夜中にズキズキして眠れない、といった場合には注意が必要です。日本整形外科学会によると、五十肩などでは肩関節の痛みや運動制限、夜間の痛みが現れる場合があると言われています。(日本航空協会)

こうした状態では「肩甲骨が硬いだけ」と自己判断せず、まず痛みの状態を確認することが大切です。

5-2.肩甲骨以外の肩関節や首・背中の状態も確認する

肩甲骨周辺には多くの筋肉が付着しており、腕の動きとも密接に関係しています。一方で、腕が上がりにくい原因は肩甲骨だけとは限りません。

たとえば、肩関節そのものの動きが悪くなっている場合や、首・胸椎周辺の動きに制限があるケースも考えられます。

「肩甲骨をほぐしているのに、なぜ変わらないんだろう?」という場合は、肩甲骨だけに注目するのではなく、首から肩、背中まで含めて体の状態を確認してもらうことも一つの方法です。

5-3.腕が上がらない・痛みが続く場合は医療機関へ相談する

セルフケアを行っても肩の痛みが続く、腕を十分に上げられない、着替えなどの日常動作にも困る場合は、医療機関への相談を検討しましょう。

また、転倒やスポーツなどで肩を痛めた後から症状が出ている場合や、突然強い痛みが出た場合も自己判断でストレッチを続けないほうが安心です。

肩の痛みには、肩関節周囲炎や腱板周辺のトラブルなど、さまざまな状態が関係すると言われています。日本整形外科学会でも、肩関節の痛みや運動制限を伴う疾患が複数紹介されています。(日本航空協会)

「ただ硬いだけだろう」と無理をせず、症状が続くときは原因を確認したうえで、自分に合った対応を考えていきましょう。

引用元:https://fujisawaseitai.com/case-blog/scapular-release-benefits-fujisawa/
引用元:https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/frozen_shoulder.html
引用元:https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/calcific_tendinitis.html

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サイト監修者

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さかぐち整骨院 院長

柔道整復師

2006年に大阪府枚方市で「さかぐち整骨院」を開院。整骨院勤務時代を含め、長年にわたり腰痛や坐骨神経痛、姿勢の乱れなど、さまざまな身体の不調に向き合ってきました。

柔道整復師としての知識と施術経験をもとに、骨格・筋肉・筋膜・神経・身体の動かし方などを多角的に確認し、記事の内容を監修しています。

読者の皆さまが身体について正しく理解し、安心してセルフケアや専門家への相談を検討できるよう、わかりやすく信頼できる情報発信を心がけています。

【保有資格】

柔道整復師/AJCAカイロプラクター/リラクセンスボディーセラピスト/パーソナルトレーナー/食生活アドバイザー/機能訓練指導員


 

 

 

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