目次
耳鳴りと花粉症は関係ある?鼻づまりが耳に影響する仕組み
「花粉症になると耳鳴りがするのですが、関係はありますか?」
結論からお伝えすると、花粉症に伴って耳鳴りが現れることはあると言われています。ただし、花粉が耳へ直接入り込み、耳鳴りを起こしているわけではありません。大きく関係するのは、花粉症によって生じる鼻水や鼻づまりです。
花粉症によるアレルギー性鼻炎が耳鳴りにつながることがある
花粉が鼻の粘膜に付着すると、アレルギー反応によって鼻水や鼻づまりが起こります。
「鼻の症状なのに、どうして耳まで影響するの?」と疑問に感じますよね。実は、鼻と耳はそれぞれ独立しているわけではなく、奥の部分でつながっています。そのため、鼻の粘膜が強く腫れると、耳にも影響が及ぶ場合があるのです。
鼻と耳をつなぐ「耳管」が圧力を調整している
鼻の奥と中耳は、「耳管」という細い管でつながっています。耳管には、中耳の空気を入れ替え、鼓膜の内側と外側の圧力を調整する役割があると言われています。
たとえば、電車でトンネルに入ったときや飛行機に乗ったとき、唾を飲み込むと耳の詰まりが軽くなることがありますよね。これは、飲み込む動作によって耳管が一時的に開き、耳の圧力が調整されるためです。
鼻粘膜が腫れると耳管が狭くなり耳が詰まりやすくなる
花粉症で鼻の奥まで腫れると、耳管の入口が狭くなり、中耳の換気がうまくいかなくなることがあります。その結果、「キーンと鳴る」「耳が詰まった感じがする」「音が遠く感じる」といった症状が現れる場合もあるようです。
ただし、耳鳴りには花粉症以外の原因も考えられます。「春だから花粉症だろう」と決めつけず、聞こえ方に変化があるときは耳鼻咽喉科へ相談しましょう。
引用元:ウェザーニュース
https://weathernews.jp/news/202603/260196/ weathernews.jp
引用元:池袋ながとも耳鼻咽喉科
https://nagatomo-ent.jp/blog/春に耳づまりや気圧による耳の痛みが起きやすい nagatomo-ent.jp
花粉症の時期に起こりやすい耳鳴り・耳の症状
「花粉症による耳鳴りには、何か特徴がありますか?」
花粉症に伴う耳の不調は、耳鳴りだけとは限りません。耳の詰まりや聞こえにくさなどが同時に現れることもあります。花粉の飛散量が増えた時期に症状が始まり、鼻づまりが強い日に耳の違和感も強くなる場合は、耳管の働きが影響している可能性が考えられます。
「キーン」「ジー」などの耳鳴りと耳が詰まる感じ
耳鳴りの聞こえ方は人によって異なり、「キーン」「ジー」「ザー」など、さまざまに表現されます。ただし、音の種類だけで花粉症が原因かどうかを判断することはできません。
むしろ確認しておきたいのは、鼻水や鼻づまりと同じ時期に耳鳴りが出ているか、耳の詰まりを伴っているかという点です。
音がこもる・自分の声が響く・聞こえにくい
耳管による圧力調整がうまくいかないと、「水の中にいるように音がこもる」「自分の声が耳の中で響く」と感じる場合があります。
「ただ耳が詰まっているだけ」と思うかもしれません。しかし、会話を聞き返すことが増えた、左右で電話の音量が違って感じるといった変化は、聞こえにくさが生じているサインかもしれません。
耳管狭窄症や滲出性中耳炎を伴っている場合もある
花粉症による鼻づまりが続くと、耳管が開きにくくなる耳管狭窄症や、中耳に液体がたまる滲出性中耳炎につながる場合があると言われています。
とくに、耳の詰まりが何日も続く、耳鳴りと聞こえにくさが一緒に現れる場合は、花粉症だけの問題とは限りません。症状を我慢せず、耳鼻咽喉科で耳と鼻の両方を確認してもらうことが大切です。
引用元:池袋ながとも耳鼻咽喉科
https://nagatomo-ent.jp/blog/春に耳づまりや気圧による耳の痛みが起きやすい nagatomo-ent.jp
引用元:てらお耳鼻咽喉科クリニック
https://terao-jibika.com/jikan/ terao-jibika.com
花粉症による耳鳴りが気になるときの対処法
「耳鳴りが気になるとき、自宅では何をすればよいですか?」
まず意識したいのは、耳だけを触るのではなく、花粉との接触や鼻づまりを減らすことです。ただし、自宅での対処を続けても改善しない場合や、聞こえにくさを伴うときは、早めに耳鼻咽喉科へ相談してください。
花粉を避けて鼻づまりを悪化させない
外出するときはマスクや花粉対策用のメガネを使い、花粉が多い時間帯の外出を減らすとよいでしょう。帰宅時は玄関前で衣類の花粉を払い、手洗い・洗顔・うがいを行います。花粉の飛散量が多い日は、窓を長時間開けたままにしないこともポイントです。
こうした方法は、耳鳴りを直接なくすものではありません。それでも、鼻の症状を悪化させないことが、耳への負担を減らす一つの方法になると言われています。
鼻は強くかまず片方ずつやさしくかむ
「鼻が詰まるから、勢いよくかんだほうがすっきりしそう」と思いますよね。しかし、強く鼻をかむと耳に圧力が加わり、耳の詰まりや痛みが強くなる場合があります。
鼻をかむときは、片方の鼻を押さえ、もう片方をゆっくりとかみましょう。鼻水を何度もすすり続けることも避けたいところです。
睡眠と休息を取り耳鳴りが気になりにくい環境を整える
疲労や睡眠不足、ストレスが重なると、耳鳴りを強く意識してしまうことがあります。夜はテレビや音楽を完全に消すより、小さな環境音を流したほうが気になりにくい人もいます。
また、鼻をつまんで強く息を送るような耳抜きを何度も繰り返すのはおすすめできません。あくびや唾を飲み込む程度で変化がなければ、無理に続けないようにしましょう。
引用元:厚生労働省「花粉症対策」
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/kafun/ippan-qa.html mhlw.go.jp
引用元:ウェザーニュース
https://weathernews.jp/news/202603/260196/ weathernews.jp
花粉症と耳鳴りへの対応は?薬を使うときの注意点
花粉症の時期に耳鳴りが出た場合、耳鳴りだけに目を向けるのではなく、鼻づまりや耳管、中耳の状態まで確認することが大切です。
「花粉症の薬を飲めば、耳鳴りも改善しますか?」と聞かれることがありますが、原因によって対応は変わります。花粉症を抑えることで耳の違和感が軽くなる場合はあるものの、すべての耳鳴りに当てはまるわけではありません。
花粉症への対応で鼻の炎症や鼻づまりを抑える
花粉症には、抗ヒスタミン薬や点鼻薬などが使われることがあります。鼻の炎症や腫れが落ち着けば、耳管が働きやすくなり、耳の詰まりが軽くなる可能性もあると言われています。
ただし、症状や体質、ほかに服用している薬によって適した種類は異なります。「去年使った薬が残っているから」と、自己判断で使い続けるのは避けましょう。
耳鼻咽喉科で行われる耳・鼻・聴力の検査
耳鼻咽喉科では、耳の中や鼓膜、鼻の粘膜などを確認します。必要に応じて、聴力検査や鼓膜の動き、中耳の圧力を調べる検査が行われることもあるようです。
こうした検査によって、花粉症に伴う耳管の問題なのか、難聴や中耳炎など別の病気が疑われるのかを確認しやすくなります。
市販薬を自己判断で長期間使わない
市販薬を使用しても耳鳴りが続く場合は、同じ薬を長期間使うのではなく、医師や薬剤師へ相談してください。また、新しい薬を飲み始めた後に耳鳴りが出た場合も、服用を自己判断で中止せず、薬の名称と服用開始日を伝えましょう。
「花粉症の薬を飲んでいるから大丈夫」と考えず、耳の症状は別に確認してもらうことが重要です。
引用元:厚生労働省「的確な花粉症の医療のために」
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000077514.pdf mhlw.go.jp
引用元:セラピストプラネット
https://therapistplanet.co.jp/column/012/ therapistplanet.co.jp
花粉症の時期の耳鳴りで病院へ行く目安|何科へ行く?
花粉症の時期に耳鳴りが始まると、「花粉の季節が終われば改善するだろう」と様子を見たくなるかもしれません。しかし、耳鳴りの原因が花粉症だけとは限らないため、症状の現れ方を確認することが大切です。
相談先の基本は耳鼻咽喉科です。耳と鼻をまとめて確認してもらえるので、耳鳴りと鼻づまりの両方がある場合にも適しています。
突然の耳鳴りと聞こえにくさは早めに耳鼻咽喉科へ
「朝起きたら片耳が聞こえにくい」「急に強い耳鳴りが始まった」という場合は、早めに耳鼻咽喉科へ行きましょう。
突発性難聴では、急な聞こえにくさに加えて、耳鳴り、耳の詰まり、めまいなどが現れることがあると言われています。耳鳴りが突発性難聴へ変わるという意味ではなく、これらの症状が同じ時期に生じる可能性があるということです。
片耳だけの耳鳴り・めまい・耳痛を伴う場合は注意する
片耳だけの耳鳴りが続く、ぐるぐる回るようなめまいがある、耳が痛いといった場合も注意が必要です。突発性難聴やメニエール病、中耳炎など、花粉症とは異なる原因が隠れていることもあります。
左右の耳で電話の聞こえ方を比べ、明らかな差があるときも放置しないようにしてください。
発熱・耳だれ・強い頭痛などがある場合は速やかに来院する
耳鳴りに加えて、発熱、耳だれ、強い耳痛がある場合は、中耳炎などが疑われることがあります。また、ろれつが回らない、顔や手足にしびれがある、立っていられないほどのめまい、突然の激しい頭痛がある場合は、速やかに医療機関へ連絡してください。
耳鳴りが長引く、何度も繰り返す、眠れないほど気になる場合も相談の目安です。「花粉症だから」と決めつけず、早めに原因を確認しましょう。
引用元:日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
https://owned.jibika.or.jp/suddendeafness owned.jibika.or.jp
引用元:日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
https://www.jibika.or.jp/modules/disease/index.php?content_id=20 jibika.or.jp
#耳鳴り
#花粉症
#鼻づまり
#耳管狭窄症
#耳鼻咽喉科
サイト監修者 柔道整復師 2006年に大阪府枚方市で「さかぐち整骨院」を開院。整骨院勤務時代を含め、長年にわたり腰痛や坐骨神経痛、姿勢の乱れなど、さまざまな身体の不調に向き合ってきました。 柔道整復師としての知識と施術経験をもとに、骨格・筋肉・筋膜・神経・身体の動かし方などを多角的に確認し、記事の内容を監修しています。 読者の皆さまが身体について正しく理解し、安心してセルフケアや専門家への相談を検討できるよう、わかりやすく信頼できる情報発信を心がけています。 【保有資格】 柔道整復師/AJCAカイロプラクター/リラクセンスボディーセラピスト/パーソナルトレーナー/食生活アドバイザー/機能訓練指導員
|








