目次
左腰の痛みは腎臓が原因?痛む位置と特徴
「左腰が痛いのですが、腎臓が悪いのでしょうか?」
こうした不安を感じる方は少なくありません。腎臓は左右に1つずつあり、腰よりやや上の背中側に位置しています。そのため、腎臓や尿の通り道に異常が起こると、左腰や背中の片側に痛みを感じることがあると言われています。
腎臓は腰より少し上の背中側にある
腎臓があるのは、背骨の左右で一番下の肋骨に近い場所です。一般的に「腰」と呼ばれる位置より、少し上をイメージするとよいでしょう。
「骨盤のすぐ上が痛いから腎臓だ」と考える方もいますが、その場所には腰の筋肉や関節もあります。痛む位置だけを見て、原因を決めることはできません。
腎臓の異常による痛みは左右どちらか一方に出ることがある
尿路結石や腎盂腎炎などが片側の腎臓や尿管に起こると、異常がある側だけに痛みが出る場合があります。左側に問題があれば、左腰から脇腹にかけて痛む可能性があるということです。
ただし、左右どちらか一方が痛む腰痛は、筋肉疲労や神経への負担でも起こります。
腎臓病の初期には痛みが現れないことも多い
「腎臓が悪ければ、必ず腰が痛くなるのですか?」
実際には、慢性腎臓病の初期には自覚できる症状がほとんど現れないことも多いと言われています。むくみや倦怠感などが出る前に腎機能が低下しているケースもあるため、痛みの有無だけでは判断できません。
左腰が痛いだけでは腎臓が原因とは判断できない
左腰の痛みには、筋肉や腰椎、神経、消化器、婦人科系の病気など、さまざまな原因が考えられます。血尿や発熱、排尿時の違和感を伴うかどうかも確認したいポイントです。
痛む位置だけで自己判断せず、症状が続く場合は医療機関へ相談しましょう。
引用元:赤羽もり内科・腎臓内科
引用元:松本泌尿器科クリニック
左腰の痛みを引き起こす腎臓・尿路の病気
左腰の痛みに血尿や発熱、排尿時の違和感などが重なっているときは、腎臓や尿路の病気も考える必要があります。代表的なものとして、尿路結石や急性腎盂腎炎、水腎症などが挙げられます。
突然の激痛や血尿を伴う尿路結石
尿路結石は、腎臓でできた結石が尿管へ移動し、尿の流れを妨げることで痛みを引き起こす病気です。突然、片側の腰や脇腹に強い痛みが生じ、下腹部や鼠径部へ広がることがあると言われています。
「痛みが強くなったり弱くなったりする」「血尿や吐き気がある」といった場合は注意が必要です。
発熱・悪寒・排尿時痛を伴う急性腎盂腎炎
急性腎盂腎炎は、細菌が尿道や膀胱から腎臓へ侵入して炎症を起こす病気です。左側の腎臓に炎症が起これば、左腰や背中に痛みが出る場合があります。
38度以上の発熱、悪寒、倦怠感、尿の濁り、排尿時の痛みなどを伴うことが多いと言われています。放置せず、早めに医療機関へ来院してください。
尿の流れが滞って腎臓が腫れる水腎症
水腎症とは、結石や尿管の狭窄などによって尿が流れにくくなり、腎臓の内部に尿がたまった状態です。急に尿管が詰まると強い痛みが出る一方、ゆっくり進行した場合は、重だるい程度にとどまることもあります。
腎嚢胞・腎梗塞・腎臓や尿路の腫瘍
腎嚢胞の多くは症状がありませんが、大きくなった場合や出血・感染が起きた場合には痛みが現れることもあります。また、腎梗塞では突然の強い腰痛が生じる可能性があると言われています。
腎臓や尿路の腫瘍でも、血尿や腰の重だるさが現れる場合があります。
慢性腎臓病は腰痛だけでは見つけにくい
慢性腎臓病は、腰痛だけを手がかりに見つけることが難しい病気です。尿検査や血液検査によって、たんぱく尿や腎機能の低下を確認します。
「腰が痛くないから腎臓は大丈夫」とは限りません。健康診断で異常を指摘された方は、痛みの有無にかかわらず内科や腎臓内科へ相談しましょう。
引用元:いしむら腎泌尿器科クリニック
引用元:細谷内科医院
引用元:小田泌尿器科
腎臓の痛みと筋肉・神経による腰痛の見分け方
「左腰の痛みが腎臓によるものか、自分で見分けられますか?」
痛み方や一緒に現れている症状を確認すると、ある程度の傾向はつかめます。しかし、セルフチェックだけで原因を確定することはできません。あくまでも、相談先を考えるための目安として活用してください。
姿勢や動作によって痛みが変化するか
前屈や腰をひねる動作、立ち上がりなどで痛みが強くなる場合は、筋肉や関節、腰椎から生じている可能性があります。長時間座ったあとに痛むケースも同様です。
一方、腎臓や尿路からくる痛みは、姿勢を変えても楽になりにくい傾向があると言われています。ただし、これだけで区別はできません。
腰を押したときに痛みが強くなるか
腰の筋肉を押したときに、いつもの痛みが再現される場合は、筋肉への負担が関係している可能性があります。ただし、腎臓周辺の炎症でも、背中側を軽くたたいたときに痛みを感じることがあるため、むやみに強く押さないようにしましょう。
血尿・尿の濁り・頻尿などの排尿症状があるか
左腰の痛みに血尿、尿の濁り、頻尿、残尿感、排尿時の痛みが加わっている場合は、腎臓や尿路の異常が疑われます。
見た目ではわからない血尿もあるため、「尿が赤くないから問題ない」とは言い切れません。
発熱・吐き気・むくみ・強い倦怠感を伴っているか
発熱や悪寒を伴う腰痛では、急性腎盂腎炎などの感染症も考えられます。激しい痛みと吐き気がある場合は尿路結石、顔や足のむくみ、倦怠感が続く場合は腎機能の異常が隠れている可能性もあります。
痛みが脇腹・下腹部・鼠径部へ広がっているか
尿管結石の痛みは、背中や脇腹から下腹部、鼠径部へ移ることがあると言われています。反対に、お尻から足へ痛みやしびれが広がる場合は、坐骨神経への負担も考えられるでしょう。
自己判断でストレッチを続けず、気になる症状があれば医療機関へ相談してください。
引用元:そう泌尿器科クリニック
引用元:細谷内科医院
腎臓以外で左腰が痛くなる主な原因
左腰が痛いからといって、必ずしも腎臓に原因があるわけではありません。実際には、筋肉疲労や姿勢の乱れなど、筋肉や関節に関係する腰痛も多いと言われています。さらに、神経や内臓、皮膚の病気によって痛みが現れるケースもあります。
筋肉疲労・姿勢不良・ぎっくり腰
重い物を持ったあとや長時間同じ姿勢を続けたあとに痛みが出た場合は、腰の筋肉に負担がかかっている可能性があります。
「動いた瞬間に痛くなった」「体をひねると痛む」という場合は、ぎっくり腰も考えられます。ただし、強い痛みがあるときに無理なストレッチを行うのは控えましょう。
腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛
腰椎椎間板ヘルニアなどによって神経が刺激されると、左腰だけでなく、お尻から足にかけて痛みやしびれが広がることがあります。足に力が入りにくい、感覚が鈍いといった症状があるときは注意が必要です。
消化器や膵臓など内臓の病気
胃腸や膵臓などの異常によって、腹部だけでなく背中や腰に痛みを感じる場合があります。腹痛、食欲低下、吐き気、下痢などを伴うときは、内臓からくる痛みも考える必要があるでしょう。
痛みの場所だけで、どの臓器が原因かを判断することはできません。
女性にみられる婦人科系の病気
女性の場合は、月経に伴う症状のほか、子宮内膜症や卵巣嚢腫などによって腰や下腹部に痛みが出る場合があります。月経周期に合わせて繰り返す、下腹部痛や不正出血を伴うといった場合は、婦人科への相談も検討してください。
帯状疱疹など皮膚や神経に関係する病気
帯状疱疹では、体の左右どちらか一方にピリピリ、チクチクとした痛みが現れ、その後に赤い発疹や水ぶくれが出ることがあります。発疹より先に左腰の痛みが出るケースもあると言われています。
原因を決めつけず、皮膚の変化や全身症状も確認しておきましょう。
引用元:くるめ接骨院
引用元:赤羽もり内科・腎臓内科
左腰の痛みで病院へ行く目安と来院する診療科
左腰の痛みが軽くても、血尿や発熱などを伴う場合は注意が必要です。「しばらく様子を見ればよいのか、それともすぐに病院へ行くべきか」と迷ったときは、痛み以外の症状も含めて判断しましょう。
突然の激痛や血尿がある場合は早めに泌尿器科へ
突然、左腰や脇腹に強い痛みが起こり、血尿や吐き気を伴う場合は、尿路結石などが疑われます。痛みが一度弱くなっても、尿の詰まりが解消したとは限りません。できるだけ早く泌尿器科へ来院してください。
発熱・悪寒・嘔吐を伴う場合は当日中に医療機関へ
左腰の痛みに発熱、悪寒、排尿時痛、嘔吐などが重なっている場合は、急性腎盂腎炎などの感染症も考えられます。症状が強いときや水分を取れないときは、当日中の来院が必要と言われています。
意識障害や冷や汗などがある場合は救急要請を検討する
意識がもうろうとする、呼びかけへの反応が鈍い、冷や汗が止まらない、立っていられないほど痛むといった場合は緊急性があります。自分で運転せず、救急車を呼ぶことも検討してください。
排尿症状がある場合は泌尿器科・腎臓内科へ相談する
血尿、尿の濁り、頻尿、排尿時痛などがある場合は泌尿器科が主な相談先です。健康診断で腎機能や尿検査の異常を指摘されている場合は、腎臓内科への相談も選択肢となります。
動作で変わる腰痛や足のしびれは整形外科へ相談する
姿勢や動作によって痛みが変わる、足まで痛みやしびれが広がる、足に力が入りにくいといった症状は、筋肉・腰椎・神経が関係している可能性があります。この場合は整形外科へ相談しましょう。
原因がわからない場合は内科を来院する
「どの診療科へ行けばよいかわからない」というときは、まず内科へ相談する方法があります。症状を整理して伝え、必要に応じて泌尿器科や整形外科などを案内してもらいましょう。
左腰の痛みを自己判断で放置せず、痛みの強さや経過、尿や発熱の状態をメモしておくと相談時に役立ちます。
引用元:巣鴨駅前胃腸内科クリニック
引用元:小田泌尿器科
引用元:そう泌尿器科クリニック
#左腰の痛み
#腎臓と腰痛の違い
#尿路結石の症状
#腎盂腎炎に注意
#病院へ行く目安
サイト監修者 柔道整復師 2006年に大阪府枚方市で「さかぐち整骨院」を開院。整骨院勤務時代を含め、長年にわたり腰痛や坐骨神経痛、姿勢の乱れなど、さまざまな身体の不調に向き合ってきました。 柔道整復師としての知識と施術経験をもとに、骨格・筋肉・筋膜・神経・身体の動かし方などを多角的に確認し、記事の内容を監修しています。 読者の皆さまが身体について正しく理解し、安心してセルフケアや専門家への相談を検討できるよう、わかりやすく信頼できる情報発信を心がけています。 【保有資格】 柔道整復師/AJCAカイロプラクター/リラクセンスボディーセラピスト/パーソナルトレーナー/食生活アドバイザー/機能訓練指導員
|








