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軟骨は再生するのか?一度すり減った関節軟骨が元に戻りにくい理由
「一度すり減った軟骨は、また元に戻るの?」と気になる方は多いのではないでしょうか。結論からいうと、関節軟骨は自己修復する力が限られており、大きく傷ついた軟骨が自然に元の状態まで再生するのは難しいと言われています。
ただし、「軟骨は再生しにくい=何をしても意味がない」という話ではありません。まずは軟骨がどのような組織なのか、なぜ元に戻りにくいのかを順番に見ていきましょう。
関節軟骨は骨同士の負担をやわらげる組織
「そもそも軟骨って、どこにあるの?」と思いますよね。
関節軟骨は、膝などの関節をつくる骨の表面を覆っている組織です。日本整形外科学会によると、関節軟骨は軟骨細胞や2型コラーゲン、プロテオグリカンなどを主成分としていると言われています。
歩いたり階段を上ったりすると、膝には繰り返し負担がかかります。その際、関節をスムーズに動かすうえで重要な役割を担っているのが軟骨です。
ところが、加齢などに伴って軟骨の弾力性が低下し、すり減りや変性が進むことがあると言われています。
なぜ一度すり減った軟骨は自然に再生しにくいの?
「骨折した骨はつながることがあるのに、どうして軟骨は元に戻りにくいの?」。ここが疑問に感じやすいポイントです。
理由の一つとして、関節軟骨には血管が分布していないことが挙げられます。日本整形外科学会でも、関節軟骨には血行や神経線維の分布がないと説明されています。
参考記事でも、軟骨は自己修復能力に乏しく、血管がないことから自然な修復が起こりにくいとされています。
そのため、「運動をすれば軟骨が元通りになる」「特定の食品を食べれば軟骨が再生する」と単純に考えないことが大切です。
「自然に再生しにくい」と「再生を目指す医療」は別の話
では、「軟骨は再生しないなら、再生医療って何?」と思うかもしれません。
ここは分けて考える必要があります。すり減った関節軟骨が自然に元の状態へ戻ることと、医療によって軟骨の修復・再生を目指すことは同じ意味ではありません。
現在では、自分の軟骨細胞を培養して欠損部へ移植する「自家培養軟骨移植術」などが行われています。ただし、対象となる疾患や軟骨欠損の状態には条件があると言われています。
「軟骨は再生するのか?」という疑問に対しては、自然な自己修復には限界がある一方、軟骨の修復・再生を目指す医療は存在すると理解しておくとわかりやすいでしょう。
引用元:TOKYOひまわりクリニック「ひざ軟骨と再生医療について早わかり!」
引用元:日本整形外科学会「変形性関節症」
引用元:J-STAGE「関節軟骨再生の現状と将来」
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膝の軟骨がすり減る原因と起こりやすい症状
「最近、歩き始めに膝が痛む」「階段の上り下りが以前よりつらい」。そんな変化があると、「もしかして軟骨がすり減っている?」と心配になりますよね。
膝の軟骨が変性したり、すり減ったりする背景には、年齢だけではなく、体重や仕事、スポーツ、過去のけがなど複数の要因が関係すると言われています。軟骨の変化が進むと変形性膝関節症につながる場合もあるため、まずは原因と症状を知っておきましょう。
加齢や体重増加によって膝への負担が大きくなる
「年齢を重ねたら、誰でも軟骨がすり減るの?」と思う方もいるでしょう。
加齢に伴って関節軟骨の性質が変化することは、変形性膝関節症に関係する要素の一つと言われています。また、肥満も発症や進行に関係する要因として挙げられています。体重が増えれば、立つ・歩くといった日常の動作でも膝にかかる負担は大きくなりやすいためです。
ただし、年齢や体重だけで膝の状態が決まるわけではありません。普段どのように膝を使っているのかも含めて考えることが大切です。
スポーツ・仕事・過去のけがも軟骨に影響する?
膝を繰り返し使うスポーツや仕事では、「毎日同じ動作をしているけど大丈夫かな?」と気になりますよね。
膝関節への負担には、半月板や靱帯の損傷といった過去のけがが関係する場合もあると言われています。また、O脚などによって膝関節の一部分へ負担が偏ると、軟骨の変性に影響する可能性があります。
つまり、「軟骨がすり減る原因はこれ」と一つに決めつけるのではなく、加齢、体重、関節の形、けがの経験、日常的な膝の使い方などを幅広く確認することが重要でしょう。
歩き始めの痛みや腫れ・動かしづらさに注意する
では、膝の軟骨の変化が進むと、どのような症状が現れるのでしょうか。
変形性膝関節症では、初期に「立ち上がるとき」「歩き始めるとき」などに膝の痛みを感じることがあると言われています。進行すると、階段の上り下りがつらい、膝が腫れる、曲げ伸ばしがしづらいといった症状がみられる場合もあります。
ただ、膝が痛いからといって、必ずしも軟骨のすり減りだけが原因とは限りません。「しばらくすれば大丈夫」と我慢せず、痛みや腫れが続く、歩行に支障が出ているといった場合には、状態を確認してもらうことも検討しましょう。
引用元:日本整形外科学会「変形性膝関節症」
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/knee_osteoarthritis.html
引用元:TOKYOひまわりクリニック「ひざ軟骨と再生医療について早わかり!」
https://tokyohimacl.com/colum/knee-cartilage/
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軟骨がすり減っても膝の痛みは改善できる?軟骨と痛みの関係
「軟骨がすり減っていると言われたら、もう膝の痛みは改善しないの?」と不安になる方もいるでしょう。しかし、軟骨の状態と膝の痛みは必ずしも一致するわけではないと言われています。
膝の痛みには、軟骨だけではなく、関節周囲の組織や炎症、筋力、日常生活でかかる負担など、さまざまな要素が関係します。そのため、「軟骨は再生するのか?」だけに注目せず、膝全体の状態を考えることが大切です。
軟骨のすり減りと膝の痛みは必ずしも一致しない
「軟骨がすり減っているから痛い」と考えがちですが、実際はもう少し複雑です。
関節軟骨そのものには神経が分布していないと言われています。一方、変形性膝関節症では、関節を包む滑膜などに炎症が起こり、痛みにつながる場合があります。つまり、軟骨のすり減りだけを見て、痛みの強さを判断することは難しいのです。
画像検査で変化がみられても症状が軽いケースがある一方で、痛みを強く感じる方もいます。「軟骨が減ったから仕方ない」と決めつけず、何が膝に負担をかけているのかを確認する視点が重要でしょう。
炎症や筋力低下・膝への負担も痛みに関係する
では、「軟骨以外に何が痛みと関係するの?」という疑問が出てきますよね。
膝の痛みには、関節内の炎症をはじめ、筋力の低下や関節にかかる負担なども関係すると言われています。特に太ももの筋肉は膝関節を支える役割があり、変形性膝関節症では運動療法が行われる場合があります。
また、体重増加や日常生活での膝の使い方も無視できません。軟骨だけを見るのではなく、「筋肉はうまく使えているか」「膝の一部分に負担が偏っていないか」といった部分まで確認していくことがポイントです。
軟骨を元に戻すことだけを目標にしないことが大切
「軟骨が自然に元通りになりにくいなら、何をしても意味がないのでは?」と思うかもしれません。
そうとは限りません。変形性膝関節症では、運動療法や体重管理などによって症状の改善や身体機能の維持を目指すことが重要だと言われています。
大切なのは、軟骨を元の状態に戻すことだけをゴールにしないことです。膝を支える筋力や柔軟性を保ち、関節への負担を見直すことで、日常生活を送りやすい状態を目指すという考え方もあります。
痛みや腫れが続く、歩きづらくなってきた、階段がつらいといった場合には、自己判断だけで済ませず、膝の状態を詳しく確認してもらうことも検討しましょう。
引用元:日本整形外科学会「変形性膝関節症」
日本整形外科学会「変形性膝関節症」
引用元:TOKYOひまわりクリニック「ひざ軟骨と再生医療について早わかり!」
TOKYOひまわりクリニック「ひざ軟骨と再生医療について早わかり!」
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軟骨のすり減りを進行させないためにできる運動・生活習慣
「軟骨がすり減っているなら、なるべく膝を動かさないほうがいいの?」と思う方もいるでしょう。しかし、痛みの程度などを確認しながら適度に体を動かすことは、膝の機能を保つうえで大切だと言われています。
ただし、運動や食事によって、すでにすり減った関節軟骨がそのまま元通りになるとは限りません。大切なのは、膝を支える筋肉を保ち、関節にかかる負担を減らしながら、動きやすい状態を維持することです。毎日の生活で無理なく続けられる方法から取り入れてみましょう。
太ももやお尻の筋肉を無理のない範囲で動かす
「膝が痛いのに筋トレをして大丈夫?」と心配になりますよね。
変形性膝関節症では、膝周辺の筋力を保つ運動療法が行われることがあり、特に太ももの前側にある大腿四頭筋などを鍛える運動が取り入れられています。適切な運動は、痛みや膝の機能改善に役立つと言われています。
また、お尻の筋肉も立つ・歩くといった動作を支える重要な部分です。ウォーキングや軽い筋力トレーニングなど、続けやすい運動から始めるとよいでしょう。ただし、強い痛みや腫れがある状態で無理に運動するのは避けたほうがよいと考えられます。
体重管理で膝にかかる負担を見直す
「運動以外にもできることはある?」という方は、体重にも目を向けてみてください。
日本整形外科学会では、変形性膝関節症の発症要因として加齢や肥満などが挙げられています。 体重が増えると、歩行や階段の上り下りなど日常的な動作でも膝への負担が大きくなりやすいと言われています。
そのため、食事の量や栄養バランスを見直し、適正な体重を目指すことも一つの方法です。ただ、「これを食べれば軟骨が再生する」といった考え方ではなく、食事は体重管理や健康維持の一環として考えるとわかりやすいでしょう。
歩き方や日常動作から膝への負担を減らす
運動を頑張っていても、毎日の動作で膝に大きな負担がかかっていては気になりますよね。
長時間の立ち仕事や歩き過ぎ、急に運動量を増やすことなどは、膝の状態によって負担になる場合があります。無理のない運動量を意識しながら、歩くときは安定した姿勢を心がけることも大切です。
また、痛みがあるからと動かなくなり過ぎると、筋力が低下してさらに動きづらくなる場合も考えられます。「たくさん動けばよい」「安静にすればよい」と一律に考えず、その日の膝の状態に合わせることがポイントでしょう。
痛みや腫れが強い、膝が曲げ伸ばししづらい、歩行に支障が出ている場合には、自己判断で運動を続けず、医療機関で状態を確認してもらうことも検討してください。
引用元:日本整形外科学会「変形性膝関節症」
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引用元:TOKYOひまわりクリニック「ひざ軟骨と再生医療について早わかり!」
TOKYOひまわりクリニック「ひざ軟骨と再生医療について早わかり!」
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軟骨の再生を目指す検査方法と膝の痛みが改善しないときの対処法
「すり減った軟骨を再生させる方法はないの?」と気になる方もいるでしょう。現在、膝の症状に対しては運動療法や薬物療法、ヒアルロン酸注射などの保存療法から、状態によっては手術まで、さまざまな選択肢があると言われています。
さらに近年はPRPや細胞を用いた再生医療なども知られるようになりました。ただし、「再生医療なら、すり減った軟骨が必ず元通りになる」と考えるのは適切ではありません。方法によって目的や対象となる状態、科学的根拠、保険適用の有無などが異なるためです。
まずは運動療法や薬・注射などで症状の改善を目指す
「軟骨がすり減っていたら、すぐ手術になるの?」と不安になりますよね。
変形性膝関節症では、症状や進行度に応じて運動療法、薬物療法、ヒアルロン酸の関節内注射などが行われると言われています。運動では膝を支える太ももの筋力を保つことなどが重視され、必要に応じて装具が用いられる場合もあります。
こうした方法は、単純に「軟骨を元通りにする」ことだけが目的ではありません。痛みを軽減し、歩く・立つといった膝の機能を保ちながら、日常生活を送りやすくすることも重要な目的になります。
PRPや自家培養軟骨などの再生医療は何が違う?
「PRPも軟骨移植も、全部同じ再生医療なの?」と思うかもしれませんが、それぞれ内容が異なります。
PRP療法は、自分の血液から血小板を多く含む成分を取り出して利用する方法です。一方、自家培養軟骨移植術は、自分の軟骨細胞を採取・培養して軟骨欠損部へ移植する方法とされています。
自家培養軟骨移植術には保険適用となる対象が定められており、どのような膝の軟骨損傷にも行えるわけではありません。また、PRPなど自由診療で行われる方法もあるため、期待できる効果やエビデンス、費用などを確認して検討することが大切でしょう。
痛みや腫れが続くなら我慢せず医療機関へ相談する
では、「どのくらい痛かったら相談したほうがいいの?」という点も気になりますよね。
膝の痛みや腫れが続く、曲げ伸ばしがしづらい、階段の上り下りがつらい、歩行が難しくなってきたなど、日常生活に支障が出ている場合には医療機関へ相談することがすすめられています。
特に、「軟骨は再生するのか」という点だけにとらわれないことも大切です。膝の痛みには軟骨以外の組織が関係するケースもあるため、まず現在の状態や痛みの原因を確認し、そのうえで自分に合った方法を検討していきましょう。
引用元:日本整形外科学会「変形性膝関節症」
日本整形外科学会「変形性膝関節症」
引用元:TOKYOひまわりクリニック「ひざ軟骨と再生医療について早わかり!」
TOKYOひまわりクリニック「ひざ軟骨と再生医療について早わかり!」
引用元:ジャパン・ティッシュエンジニアリング「自家培養軟骨ジャック」
ジャパン・ティッシュエンジニアリング「自家培養軟骨ジャック」
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サイト監修者 柔道整復師 2006年に大阪府枚方市で「さかぐち整骨院」を開院。整骨院勤務時代を含め、長年にわたり腰痛や坐骨神経痛、姿勢の乱れなど、さまざまな身体の不調に向き合ってきました。 柔道整復師としての知識と施術経験をもとに、骨格・筋肉・筋膜・神経・身体の動かし方などを多角的に確認し、記事の内容を監修しています。 読者の皆さまが身体について正しく理解し、安心してセルフケアや専門家への相談を検討できるよう、わかりやすく信頼できる情報発信を心がけています。 【保有資格】 柔道整復師/AJCAカイロプラクター/リラクセンスボディーセラピスト/パーソナルトレーナー/食生活アドバイザー/機能訓練指導員








