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反張膝とは?膝が後ろへ反る状態と体への影響
「立ったとき、膝が後ろに反って見える」「前ももばかり張りやすい」と感じる場合は、反張膝になっている可能性があります。まずは、どのような状態なのかを確認していきましょう。
反張膝は膝が伸びすぎる「過伸展」の状態
反張膝とは、膝を伸ばしたときに、太ももとすねが一直線を越えて後方へ反ってしまう状態です。横から見ると、膝を頂点にして脚全体が「逆くの字」のように見えることがあります。
「膝がしっかり伸びているだけでは?」と思う方もいるでしょう。しかし、まっすぐ伸びている状態と、膝を後ろへ押し込むように立っている状態は同じではありません。研究では、膝関節が5度を超えて過度に伸びる状態を反張膝として扱う例があります。ただし、関節の柔らかさには個人差があるため、角度だけで判断することはできません。
正常な膝の伸び方と反張膝の違い
自然な立ち方では、膝を強く伸ばし切らなくても、太ももやお尻の筋肉を使って姿勢を支えています。一方、反張膝では、膝を後ろへ押し込んで関節を固定するような立ち方になりやすいと言われています。
「膝を伸ばして立つほうが楽」と感じる場合もありますが、筋肉ではなく関節や靱帯に頼って姿勢を保っている可能性があります。
膝痛・前ももの張り・腰痛につながることがある理由
反張膝の状態が続くと、膝の前側や裏側、前もも、ふくらはぎなどに負担が偏る場合があります。膝の位置を補うために骨盤や腰の傾きが変わり、反り腰や腰の違和感につながることもあると言われています。
ただし、腰痛や前ももの張りがすべて反張膝から起こるわけではありません。痛みの場所だけで決めつけず、立ち姿勢や歩き方も含めて確認することが大切です。
引用元:https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7425269/
引用元:https://clinic.adachikeiyu.com/8576
反張膝になっていないか自分でチェックする方法
「自分の膝が反張膝なのかわからない」という方は、横向きの姿勢や歩いているときの動きを確認してみましょう。チェックは脚の形がわかりやすい服装で行い、無理に膝を反らさないことがポイントです。
横向きの写真で股関節・膝・外くるぶしの位置を確認する
スマートフォンを腰の高さに固定し、普段どおりの姿勢で立っているところを真横から撮影します。このとき、胸を張ったり膝を曲げたりせず、なるべく力を抜いてください。
写真では、股関節の横、膝の横、外くるぶしの位置を見ます。股関節と外くるぶしを結ぶラインよりも膝が大きく後方へ出ており、太ももとすねが逆くの字に見える場合は、膝が伸びすぎている可能性があります。
立ったときに膝を後ろへ押し込んでいないか確認する
次に、いつもの立ち方を観察しましょう。「気をつけ」の姿勢にならず、台所や電車内で立つときの感覚を思い出すのがコツです。
膝を後ろへ押し込むと安定する、膝を伸ばし切ると力を抜ける、重心がかかと側に寄るといった感覚がある場合は、日頃から膝をロックしている可能性があります。左右で反り方が違わないかも見ておきましょう。
歩行時の膝の反り・カクッとする感覚・左右差を確認する
家族などに歩く姿を横から動画で撮ってもらう方法もあります。足を着いた瞬間に膝が後ろへカクッと入る、膝が抜けそうになる、片側だけ強く反るといった動きがないか確認してください。
ただし、セルフチェックはあくまで目安です。写真だけでは膝の角度や原因を正確に評価できません。痛みや腫れがある場合はチェックを中止し、医療機関への相談を検討しましょう。
引用元:https://fujisawaseitai.com/case-blog/back-knee-syndrome/
引用元:https://clinic.adachikeiyu.com/8576
反張膝になる主な原因と起こりやすい人の特徴
反張膝をチェックして膝の反りに気づくと、「立ち方が悪かったのかな」と考えるかもしれません。ところが、反張膝には姿勢の癖だけでなく、筋力や関節の柔らかさ、過去のけがなどが関係する場合もあります。
膝を伸ばし切って立つ癖と重心位置の偏り
長時間立つとき、無意識に膝を後ろへ押し込んでいませんか。膝をロックすると筋肉をあまり使わずに立てるため、一時的には楽に感じることがあります。
その立ち方が習慣になると、骨盤が前へ移動したり、上半身が後ろへ傾いたりすることがあります。ハイヒールを履く機会が多い方や、膝を伸ばした姿勢が求められるバレエ・体操などの経験者にも見られると言われています。
太もも・お尻の筋力低下と筋肉のバランスの崩れ
膝の安定には、前ももだけでなく、太ももの裏側やお尻、ふくらはぎなど複数の筋肉が関係しています。これらの筋肉がうまく働かないと、筋力で支える代わりに膝を伸ばし切って安定させる動きが出る場合があります。
前ももが張っているからといって、必ずしも前ももだけが原因とは限りません。筋肉の硬さと弱さが混在しているケースも考えられます。
関節の緩さ・足首の硬さ・けがや神経疾患の影響
生まれつき関節や靱帯が柔らかい方は、膝が過伸展しやすい傾向があると言われています。また、足首をすね側へ曲げる動きが制限されると、歩行時にすねが前へ進まず、膝を後ろへ押し出して補うことがあります。
外傷による靱帯の損傷、筋力低下、脳卒中後の麻痺などが影響するケースも報告されています。急に膝が反るようになった場合は、立ち方の癖だけと考えず、原因を確認することが重要です。
引用元:https://www.jstage.jst.go.jp/article/kyushuptot/2004/0/2004_0_46/_article/-char/ja/
引用元:https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8038913/
反張膝を改善・予防するために自宅でできる方法
「膝が反らないように、ずっと曲げておけばよいの?」という疑問もあるでしょう。膝を必要以上に曲げ続けるのではなく、伸ばし切ってロックしない位置で体を支えることが大切だと言われています。
膝を伸ばし切らずに立つ姿勢を身につける
まずは、両足を腰幅程度に開き、足裏全体を床につけます。膝を後ろへ押し込まず、ほんの少し余裕を残すイメージで立ってみてください。つま先やかかとの一方に体重を寄せず、親指の付け根、小指の付け根、かかとの3点で支えるよう意識します。
鏡を見ながら、膝のお皿とつま先の向きが大きくずれていないかも確認しましょう。長く続けるより、家事や歯磨きの際に短時間ずつ練習するほうが取り入れやすくなります。
太もも・お尻・ふくらはぎの柔軟性を整える
前ももやふくらはぎが張っている場合は、痛みの出ない範囲でゆっくり伸ばします。反動をつけず、呼吸を止めないことがポイントです。
ただし、関節がもともと柔らかい方が、膝そのものを強く反らすストレッチを行うのは避けましょう。「伸びて気持ちよい」程度にとどめ、膝の裏側に痛みが出たら中止してください。
膝と股関節を安定させる筋肉を無理なく鍛える
仰向けで膝を立ててお尻を持ち上げるブリッジや、椅子からゆっくり立ち座りする運動は、お尻や太ももの筋肉を使う練習になります。どちらも膝を内側へ入れず、つま先と同じ方向へ動かしましょう。
なお、反張膝の原因によって必要な運動は異なります。回数を増やすことより、膝を反らさずに動けているかを優先してください。
引用元:https://nextsteps.jp/houmonreha/post/back-knee-selfcheck/
引用元:https://www.jstage.jst.go.jp/article/thpt/24/0/24_0_P060/_article/-char/ja/
反張膝による痛みや不安定感が改善しないときの対処法
セルフケアを続けても膝の反りや痛みが変わらない場合、運動方法が合っていないだけでなく、膝以外の関節や過去のけがが関係している可能性もあります。無理に運動を続けず、一度状態を整理しましょう。
セルフケアを続けても改善しない場合の対応
まず、どのような場面で症状が出るのかを記録します。「朝は気にならないが夕方に痛む」「歩くと膝がカクッとする」など、時間帯や動作も書いておくと状態を伝えやすくなります。
姿勢の写真や歩行動画を定期的に撮り、左右差や変化を比べる方法もあります。ただし、膝を強く押して反り具合を確かめる行為は避けてください。
整形外科へ早めに相談したい症状
転倒やスポーツの後から急に膝が反るようになった、強い痛みや腫れがある、体重をかけられない場合は、早めに整形外科へ来院しましょう。膝崩れを繰り返す、歩行が不安定、左右の反り方が明らかに違うといった場合も相談の目安です。
また、手足の動かしづらさやしびれなどを伴う場合は、神経の働きが影響している可能性も考えられます。
膝だけでなく骨盤・股関節・足首まで確認する理由
反張膝は、膝だけを見ても原因を整理できないことがあります。医療機関では、問診や視診、触診に加え、必要に応じて画像検査などを行い、骨や靱帯の状態を確認します。
整骨院などで姿勢や体の使い方を確認する際も、膝だけではなく、骨盤・股関節・足首の動きまで見てもらうことが大切です。原因に合わない運動を続けるより、現在の状態に合わせて施術や運動方法を検討しましょう。
引用元:https://clinic.adachikeiyu.com/8576
引用元:https://nextsteps.jp/houmonreha/post/back-knee-selfcheck/
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サイト監修者 柔道整復師 2006年に大阪府枚方市で「さかぐち整骨院」を開院。整骨院勤務時代を含め、長年にわたり腰痛や坐骨神経痛、姿勢の乱れなど、さまざまな身体の不調に向き合ってきました。 柔道整復師としての知識と施術経験をもとに、骨格・筋肉・筋膜・神経・身体の動かし方などを多角的に確認し、記事の内容を監修しています。 読者の皆さまが身体について正しく理解し、安心してセルフケアや専門家への相談を検討できるよう、わかりやすく信頼できる情報発信を心がけています。 【保有資格】 柔道整復師/AJCAカイロプラクター/リラクセンスボディーセラピスト/パーソナルトレーナー/食生活アドバイザー/機能訓練指導員
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