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階段を登るとき股関節の前の方が痛いのはなぜ?
「平地を歩いているときは大丈夫なのに、階段を登ると股関節の前の方が痛いんです」
こうした症状があると、「股関節が悪くなっているのかな?」と心配になりますよね。ただ、階段を登る動きは平地歩行とは少し違います。脚を高く持ち上げる、片脚で体重を支える、そこから体を上へ運ぶ、といった複数の動作が続くため、股関節や周囲の筋肉に負担がかかりやすいと言われています。
階段では股関節を大きく曲げて脚を持ち上げる必要がある
「階段に足を乗せるだけでも股関節を使っているんですか?」
はい。太ももをお腹の方向へ近づける動きを、股関節の「屈曲」といいます。参考記事によると、階段を登る際は平地を歩くときよりも股関節を大きく曲げる必要があると言われています。
股関節が動きにくくなっている状態で高い段へ脚を上げようとすると、股関節前面や足の付け根に負担が集中し、痛みや詰まり感につながることがあります。
片脚で体重を支えて体を持ち上げるため負担が増えやすい
階段では「脚を上げたら終わり」ではありません。段に置いた脚へ体重を移し、その脚で体を上方向へ持ち上げます。
「そういえば、脚を上げるときより踏ん張ったときのほうが痛いかも」
この場合は、荷重したときの股関節や周囲の筋肉への負担も考えておきたいところです。股関節の動く範囲が狭かったり、お尻や太ももの筋肉がうまく働きにくかったりすると、特定の部分へ負担が偏ることもあると言われています。
股関節の前側・足の付け根に痛みや詰まり感が出る仕組み
股関節は、大腿骨の丸い部分が骨盤側のくぼみにはまり込んだ構造をしています。この関節が滑らかに動くことで、脚を前後左右へ動かせます。
ところが、周囲の筋肉が硬くなっていたり、関節そのものの動きが低下していたりすると、深く曲げた際に「前が詰まる」「足の付け根が引っかかる」と感じる場合があります。
階段登るとき股関節の前の方が痛いからといって、原因が一つとは限りません。まずは「脚を上げると痛いのか」「踏み込むと痛いのか」を確認することが、状態を整理する一つの手がかりになります。
引用元:HK LABO「階段を上ると股関節が痛い原因と対処法」 参考ページ
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階段を登ると股関節の前が痛い原因|筋肉から股関節の病気まで
「股関節の前が痛いなら、腸腰筋が硬いということですか?」
必ずしもそうとは限りません。階段を登るときの股関節前面の痛みには、筋肉や腱の負担だけでなく、股関節の可動域や関節そのものの状態など、さまざまな要因が関係すると言われています。
「ストレッチをすれば改善する」と自己判断してしまう前に、どのような原因が考えられるのか整理しておきましょう。
腸腰筋・大腿直筋など股関節前面の筋肉や腱への負担
脚を持ち上げるときには、腸腰筋や大腿直筋など、股関節の前側に関係する筋肉が働きます。階段ではこの動きを繰り返すため、運動量が急に増えた場合や筋肉に疲労がたまっている場合には、前側に違和感を覚えることがあります。
「脚を上げる瞬間だけ、付け根がズキッとする」
そんな場合もありますが、痛む場所だけで原因を決めつけることはできません。筋肉だけを強く揉んだり、無理に伸ばしたりするのではなく、症状の出方を確認することが大切です。
股関節の硬さ・お尻の筋肉の硬さによる可動域低下
意外かもしれませんが、股関節の「前」が痛くても、お尻側の筋肉の硬さが関係しているケースがあると言われています。
参考記事では、お尻の筋肉が硬くなることで大腿骨頭の回転や滑りが妨げられ、股関節を曲げにくくなる場合があると説明されています。その状態で脚を高く上げれば、前側に負担を感じることも考えられます。
つまり、「痛い場所=原因の場所」とは限らないということですね。
変形性股関節症・臼蓋形成不全・股関節インピンジメントなど
筋肉以外の原因も考慮する必要があります。
日本整形外科学会によると、変形性股関節症では脚の付け根に痛みが現れ、進行すると階段の上り下りや靴下を履く動作などがしづらくなると言われています。また、大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)では、股関節を深く曲げた際などに鼠径部痛が現れるケースがあるとされています。
「筋肉が硬いだけだろう」と決めつけず、痛みが続く、徐々に強くなる、日常生活でも痛むといった場合は、整形外科などで状態を確認してもらうことも検討しましょう。
引用元:日本整形外科学会「変形性股関節症」 参考ページ
引用元:日本医事新報社「股関節インピンジメント」 参考ページ
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いつ痛む?階段での動作から股関節前側の痛みをセルフチェック
「階段を登ると股関節が痛いんですが、何を確認すればいいですか?」
まず意識してほしいのが、「階段のどの瞬間に痛むのか」です。
一口に「階段で痛い」といっても、脚を持ち上げる瞬間、段へ足を置いて体重をかけた瞬間、深く股関節を曲げたときでは、体に加わる負担が異なります。ただし、セルフチェックだけで原因を特定できるわけではありません。あくまで自分の症状を整理する目安として確認してみてください。
脚を持ち上げた瞬間に前側が痛い・つっぱる
「一段目へ脚を持ち上げた瞬間に、足の付け根が痛みます」
この動作では股関節を曲げる「屈曲」が大きく使われます。そのため、股関節の動きが狭くなっている場合や、股関節前面に関係する筋肉へ負担がかかっている場合には、痛みやつっぱり感を覚えることがあると言われています。
特に段差が高くなるほど痛む場合は、「どのくらい曲げると症状が出るのか」も確認してみましょう。
段に足を乗せて踏み込んだ瞬間に痛い
一方で、「脚を上げるときは平気。でも、その脚へ体重を乗せた瞬間が痛い」というケースもあります。
階段を登る際は、段に乗せた片脚で体重を受け止め、そこから体を持ち上げます。参考記事では、股関節が動きにくい状態では、こうした踏み込み動作で関節や周囲の筋肉へ負担がかかりやすいと言われています。
「持ち上げるとき」と「踏み込むとき」を分けて確認すると、症状を伝える際にも役立ちます。
深く曲げると詰まる・引っかかる・靴下を履くときも痛い
階段以外の動きもチェックしてみましょう。
「しゃがむと前が詰まる」「靴下を履こうとすると足の付け根が痛い」「車から降りるときにも違和感がある」といった症状はありませんか?
日本整形外科学会では、変形性股関節症が進行すると靴下を履く、足の爪を切る、階段を使うといった日常動作がしづらくなる場合があると言われています。また、FAIでも股関節を深く曲げる動作で鼠径部痛が誘発されるケースが報告されています。
階段だけなのか、それ以外の動作でも痛むのか。この違いも、今の股関節の状態を整理する大切なポイントです。
引用元:HK LABO「階段を上ると股関節が痛い原因と対処法」 参考ページ
引用元:日本整形外科学会「変形性股関節症」 参考ページ
引用元:日本医事新報社「股関節インピンジメント」 参考ページ
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階段を登ると股関節の前が痛いときにできる対処法
「階段を登るたびに股関節の前が痛いんですが、ストレッチしたほうがいいですか?」
そう考える方は多いかもしれません。ただ、痛みが出ているときに「とにかく伸ばせばいい」と考えるのは注意が必要です。参考記事では、階段を登るときは股関節を大きく曲げるだけでなく、片脚で体重を支えながら体を持ち上げるため、股関節の動きや周囲の筋肉の状態によって負担がかかりやすいと言われています。
まずは無理をせず、痛みを増やさない動き方から考えてみましょう。
痛みが強い時期は無理に階段や深い屈伸を繰り返さない
「動かさないと硬くなりそうだから、痛くても階段を使ったほうがいいですか?」
痛みが強い時期に、何度も階段を上ったり、深くしゃがんだりする必要はありません。股関節を大きく曲げる動作で前側や足の付け根に痛みが出る場合、繰り返すことで負担が増えることも考えられます。
特に「ズキッとする」「詰まって動かしにくい」と感じるときは、一時的に階段の使用回数を減らすなど、生活の中で負担を調整することも大切だと言われています。
股関節・お尻周辺を痛くない範囲で動かして柔軟性を保つ
だからといって、ずっと動かさないほうがよいとは限りません。
日本整形外科学会の変形性股関節症診療ガイドラインでは、運動療法は短期・中期的な体の機能改善に役立つ可能性があると言われています。ただし、どの運動をどの程度行うかについては一律ではありません。
「じゃあ、どう動かせばいいの?」
目安としては、痛みが増えない範囲で股関節をゆっくり動かしたり、お尻や太もも周辺を無理のない範囲で伸ばしたりする方法があります。強く揉む、反動をつける、痛みを我慢して深く伸ばす、といったやり方は避けたほうが安心です。
手すりや一段ずつの昇段を使って股関節への負担を減らす
階段を避けられない場合は、「上り方」を変えてみる方法もあります。
「いつも通り上らないといけませんか?」
痛みが強いときは、手すりを利用しながらゆっくり上る、一段ずつ足をそろえて進むなど、股関節への負担を抑えた動きを試す方法があります。日本整形外科学会でも、変形性股関節症が進行すると階段で手すりが必要になる場合があると言われています。
無理に普段と同じペースで上るより、「痛みを増やさないこと」を優先してみてください。
引用元:HK LABO「階段を上ると股関節が痛い原因と対処法」
https://toyoake-care.com/labo/hip-pain-when-climbing-stairs/
引用元:日本整形外科学会「変形性股関節症診療ガイドライン」
https://www.joa.or.jp/topics/2023/files/osteoarthritis_treatment/guideline.pdf
引用元:日本整形外科学会「変形性股関節症」
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/hip_osteoarthritis.html
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股関節の前の痛みが改善しないときは?病院へ行く目安
「階段を登るときだけだから、もう少し様子を見ても大丈夫かな?」
軽い違和感であれば一時的な負担が関係している場合もありますが、痛みが長く続く、以前より強くなっている、階段以外でも痛み始めた場合は注意したいところです。
股関節の前側や足の付け根の痛みは、筋肉の硬さだけでなく、変形性股関節症など関節の状態が関係していることもあると言われています。「そのうち改善するだろう」と我慢し続けるのではなく、症状の変化を確認してみましょう。
階段以外の歩行・立ち上がりでも足の付け根が痛くなってきた
「最初は階段だけだったのに、最近は立ち上がるときも痛いです」
こうした変化がある場合は、階段だけの問題として考えないほうがよいかもしれません。
日本整形外科学会によると、変形性股関節症では初期に立ち上がりや歩き始めで脚の付け根に痛みを感じることがあると言われています。症状が進むと、長く歩く、立ち続ける、階段を上り下りするといった日常動作にも影響が出る場合があります。
以前は階段だけだった痛みが、歩行や立ち上がりにも広がってきた場合は、一度状態を確認してもらうことを検討してください。
安静時痛・夜間痛・強い可動域制限がある
「じっとしていても痛い」「夜、股関節が痛くて目が覚める」
このような症状がある場合は、早めに専門家へ相談したほうがよいと言われています。
日本整形外科学会では、変形性股関節症が進行すると、常に痛む持続痛や、夜寝ているときにも痛む夜間痛が現れることがあると説明しています。
また、「靴下が履きにくい」「足の爪を切りづらい」「股関節を曲げると強く詰まる」など、以前より明らかに動かしづらくなっている場合も確認したいポイントです。
痛みが続く・悪化する場合は整形外科で原因を確認する
「何日くらい続いたら来院したほうがいいですか?」
期間だけで一律に判断することはできません。ただ、痛みが続いている、少しずつ強くなっている、歩き方まで変わってきた場合には、整形外科で状態を確認してもらう選択肢があります。
股関節の痛みは、筋肉の疲労や柔軟性の低下だけでなく、関節の状態などさまざまな要因が関係すると言われています。日本整形外科学会でも、動作時に痛みがある場合や明らかに動作がおかしい場合は注意が必要とされています。
原因を自己判断せず、必要に応じて専門家へ相談することが大切です。
引用元:日本整形外科学会「変形性股関節症」
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/hip_osteoarthritis.html
引用元:日本整形外科学会「保護者・養護教諭・学校医向けFAQ」
https://www.joa.or.jp/public/motion/bug.html
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サイト監修者 柔道整復師 2006年に大阪府枚方市で「さかぐち整骨院」を開院。整骨院勤務時代を含め、長年にわたり腰痛や坐骨神経痛、姿勢の乱れなど、さまざまな身体の不調に向き合ってきました。 柔道整復師としての知識と施術経験をもとに、骨格・筋肉・筋膜・神経・身体の動かし方などを多角的に確認し、記事の内容を監修しています。 読者の皆さまが身体について正しく理解し、安心してセルフケアや専門家への相談を検討できるよう、わかりやすく信頼できる情報発信を心がけています。 【保有資格】 柔道整復師/AJCAカイロプラクター/リラクセンスボディーセラピスト/パーソナルトレーナー/食生活アドバイザー/機能訓練指導員
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