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運動連鎖とは?下半身の関節が連動して動く仕組み
運動連鎖(キネティックチェーン)とは
「運動連鎖とは何だろう?」と聞くと、少し難しい専門用語に感じるかもしれません。簡単に考えるなら、一つの関節が動いたときに、その動きが隣り合う関節にも影響していく体の仕組みです。
たとえば歩く場面を想像してみましょう。地面に足がついた瞬間、動いているのは足だけではありません。足部や足関節の動きに合わせて膝や股関節が動き、さらに骨盤もバランスを取っています。参考記事でも、歩行やランニングでは地面から受ける力が足、膝、股関節、骨盤、脊柱へ伝わっていくと言われています。
下半身の関節は単独で動いているわけではない
「膝が曲がるなら、膝だけが動いているのでは?」と思う方もいるでしょう。実際には、しゃがむ動作ひとつを見ても、足関節が曲がり、膝が曲がり、股関節も曲がります。そのとき骨盤や体幹も姿勢を保つために細かな調整をしています。
つまり、足部・足関節・膝・股関節・骨盤は別々の部品のように働くのではなく、お互いの動きを補いながら一つの動作を作っていると考えられています。
一つの関節の変化が隣の関節へ影響することもある
では、どこか一つの動きが変わったらどうなるのでしょうか。たとえば足部の向きや動き方が変化すると、その上にある下腿の回旋にも変化が起こり、膝や股関節の位置関係にも影響する場合があると言われています。
ただし、「足が崩れたら必ず膝が痛くなる」という単純な話ではありません。関節の形、筋力、柔軟性、歩き方などによって運動連鎖には個人差があります。そのため下半身を見るときは、痛む場所だけでなく、足元から骨盤までの動きを一緒に確認する視点が大切だと言われています。
引用元:https://hamadayama-cazu.com/blog/運動連鎖とは何か?〜複数の関節が連動する身体
引用元:https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/16/3/16_3_123/_article/-char/ja
#運動連鎖 #下半身 #キネティックチェーン #関節の連動 #足から骨盤
下半身の運動連鎖には上行性と下行性がある
足元から骨盤へ伝わる「上行性運動連鎖」
下半身の運動連鎖を理解するときに知っておきたいのが、「上行性」と「下行性」という2つの考え方です。
まず上行性運動連鎖とは、足部側で起こった動きが、膝や股関節、骨盤など上の部位へ伝わっていく運動連鎖のことです。専門資料では、距骨下関節から骨盤方向へ向かう連鎖を上行性運動連鎖と呼ぶと言われています。
「足の動きが骨盤まで関係するの?」と思いますよね。たとえば荷重した状態で足部が回内方向へ動くと、下腿にも回旋が起こります。その動きに対応するように膝や股関節、骨盤の位置関係も変化することがあるとされています。
骨盤から足元へ伝わる「下行性運動連鎖」
一方で、反対方向の動きもあります。それが下行性運動連鎖です。
こちらは、骨盤側で生じた動きが股関節、大腿、膝、下腿、足部へと影響していく考え方です。たとえば骨盤が前後に傾いたり左右へ回旋したりすると、股関節の向きが変化し、その下にある膝や足部の使い方にも影響する場合があると言われています。
つまり、「足から上だけを見る」のでは十分ではないケースもあります。
実際の動作では上と下が影響し合っている
ここで注意したいのは、人が歩いたり立ったりしているときに、上行性と下行性が完全に別々に起きているわけではないという点です。
足元は地面から力を受け、その力に対応して膝や股関節が動きます。同時に、骨盤や体幹の位置も下半身の動き方に影響を与えます。日本医事新報社の専門資料でも、上行性と下行性では起点が異なり、それによって膝関節などの運動パターンが異なる場合があると言われています。
「下半身の運動連鎖を見るなら、足と骨盤のどちらが大事?」というより、両方向から見ることが重要と考えるほうが自然でしょう。
引用元:https://www.jmedj.co.jp/files/item/books%20PDF/978-4-7849-5907-5_para.pdf
引用元:https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/43S3/0/43S3_31/_pdf
#上行性運動連鎖 #下行性運動連鎖 #足部 #骨盤 #下半身の動き
足部・膝・股関節・骨盤で起こる下半身の運動連鎖
足部の回内は下腿の内旋と連動すると言われている
下半身の運動連鎖を具体的に見ていくと、足部の動きがわかりやすい例になります。
荷重した状態で踵骨が回内方向へ動く際には、下腿が内旋方向へ連動することが報告されています。反対に、踵骨が回外すると下腿は外旋方向へ連動すると言われています。J-STAGEに掲載されている研究でも、踵骨の回内と下腿内旋、踵骨の回外と下腿外旋の関係が検討されています。
ここで大切なのは、足首から上が一本の棒のように動くわけではないという点です。各関節がそれぞれ調整しながら動作を作っています。
膝や股関節の向きも運動連鎖の中で変化する
「足が内側へ動いたら、そのまま全部内側へ回るの?」と思うかもしれませんが、実際の下半身はもう少し複雑です。
距骨下関節から始まる運動連鎖では、足部・下腿だけでなく、大腿や膝、股関節にも回旋や傾きの変化が生じると言われています。また、動作の種類や荷重のかかり方、個人の足部アライメントによって連動の程度にも違いがあることが報告されています。
そのため、「回内=悪い」「回外=良い」と単純に判断するものではありません。
骨盤の動きから足部へ影響するケースも考える
そして忘れてはいけないのが、骨盤側から始まる運動連鎖です。骨盤が前方へ回旋したり傾いたりすると、股関節を介して大腿や膝の向きが変わり、足元の動きにも影響を与える場合があると言われています。
たとえば歩行やスクワットで膝が内側へ入りやすい場合でも、膝だけを確認するのではなく、足部の動きや股関節、骨盤の位置まで見ていくことが一つの考え方になります。
下半身の運動連鎖とは、「ここが原因」と一か所だけを見るためのものではありません。足部・膝・股関節・骨盤がどう動き合っているのかを全体で考えるための視点として捉えると、理解しやすくなるでしょう。
引用元:https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2014/0/2014_0383/_article/-char/ja/
引用元:https://www.jmedj.co.jp/files/item/books%20PDF/978-4-7849-5907-5_para.pdf
引用元:https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/16/3/16_3_123/_article/-char/ja
#足部回内 #足部回外 #膝関節 #股関節 #骨盤
歩行・スクワット・階段でわかる下半身の運動連鎖
歩行では足部から骨盤までが連動して動く
「運動連鎖とは何か」と言われても、言葉だけでは少しイメージしづらいですよね。そんなときは、普段何気なく行っている歩行を思い浮かべるとわかりやすくなります。
歩くとき、足が地面につくと、その衝撃は足部だけで受け止めているわけではありません。足関節や膝、股関節、骨盤などが連動しながら動くことで、地面から受ける力を分散していると言われています。
たとえば、足部が地面に接地したあとには足関節の動きに合わせて膝が曲がり、さらに股関節や骨盤も細かく動きながら姿勢を調整します。こうした一連の流れが、下半身における運動連鎖のわかりやすい例です。
スクワットでは足首・膝・股関節が協調する
スクワットも、運動連鎖を理解しやすい動作の一つです。
「しゃがむだけなら膝を曲げればいいのでは?」と思うかもしれません。しかし実際には、足関節の背屈、膝関節の屈曲、股関節の屈曲などが協調しながら動くことで、体を安定させていると言われています。
もし足首が動きづらければ、その不足分を膝や股関節が補おうとする場合があります。反対に、股関節の動きが小さいと、膝や腰まわりの動き方が変わるケースも考えられます。
つまりスクワットでは、「どの関節が悪いか」だけを見るのではなく、下半身全体の動きを確認することが大切です。
階段や片脚立ちでは股関節と骨盤の安定性も重要
階段を上る動作や片脚立ちでは、左右どちらか一方の脚に体重がかかる時間が長くなります。そのため、股関節や骨盤まわりが姿勢を保つ働きも重要になると言われています。
たとえば片脚で体を支えた際に骨盤が大きく傾くと、その動きに合わせて大腿や膝、足部の位置も変化することがあります。
「膝が内側に入りやすいから膝だけを見ればいい」というわけではなく、股関節や骨盤の安定性、足元の接地まで確認することがポイントです。
歩行、スクワット、階段といった身近な動きを見ると、下半身は一つの関節だけで動いているのではなく、それぞれが協力して動作を作っていることがわかりやすくなります。
引用元:https://hamadayama-cazu.com/blog/運動連鎖とは何か?〜複数の関節が連動する身体
引用元:https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/16/3/16_3_123/_article/-char/ja
引用元:https://www.jmedj.co.jp/files/item/books%20PDF/978-4-7849-5907-5_para.pdf
#歩行 #スクワット #階段動作 #運動連鎖 #下半身
下半身の運動連鎖が崩れると起こりやすい負担と改善の考え方
足部の動きの偏りが膝や股関節へ影響することもある
下半身の運動連鎖を考えるうえで大切なのは、「痛い場所=原因」とは限らないという点です。
たとえば足部の回内や回外が大きくなった場合、その動きに合わせて下腿が回旋し、膝や股関節の動き方にも変化が生じる可能性があると言われています。
「では、足首の動きが悪ければ必ず膝が痛くなるの?」というと、そうとは限りません。痛みには筋力、柔軟性、過去のケガ、運動量、姿勢など複数の要素が関係するため、一つの動きだけで原因を決めることは難しいと考えられています。
痛む場所だけでなく足元から骨盤まで確認する
たとえば膝に違和感がある場合でも、膝だけを確認するのではなく、足部や足関節、股関節、骨盤まで見ていくことが一つの考え方です。
なぜなら、足部の動きが膝へ影響する上行性運動連鎖もあれば、骨盤や股関節の動きが膝や足部へ影響する下行性運動連鎖もあると言われているからです。
「膝が痛いから膝だけ」「足が痛いから足だけ」という見方では、動作の特徴を十分に把握できない場合があります。
柔軟性・筋力・姿勢・動作を総合的に確認する
下半身の運動連鎖を整えていくときも、どこか一か所だけを動かせばよいとは限りません。
足関節や股関節の柔軟性、下半身を支える筋力、骨盤の位置、歩き方やしゃがみ方などを総合的に確認することが大切だと言われています。
たとえばスクワットで膝が内側へ入りやすくても、その背景には股関節の筋力だけでなく、足部の接地や足関節の動きが関係している場合もあります。
運動連鎖は、「ここが悪い」と原因を一つに絞り込むための考え方ではありません。足部から膝、股関節、骨盤までがどのように連動しているのかを確認し、負担が集中している場所を探すための一つの視点として活用することが大切でしょう。
引用元:https://www.jmedj.co.jp/files/item/books%20PDF/978-4-7849-5907-5_para.pdf
引用元:https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2014/0/2014_0383/_article/-char/ja/
引用元:https://imis.igaku-shoin.co.jp/journal/551/45/9/1551102054/
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サイト監修者 柔道整復師 2006年に大阪府枚方市で「さかぐち整骨院」を開院。整骨院勤務時代を含め、長年にわたり腰痛や坐骨神経痛、姿勢の乱れなど、さまざまな身体の不調に向き合ってきました。 柔道整復師としての知識と施術経験をもとに、骨格・筋肉・筋膜・神経・身体の動かし方などを多角的に確認し、記事の内容を監修しています。 読者の皆さまが身体について正しく理解し、安心してセルフケアや専門家への相談を検討できるよう、わかりやすく信頼できる情報発信を心がけています。 【保有資格】 柔道整復師/AJCAカイロプラクター/リラクセンスボディーセラピスト/パーソナルトレーナー/食生活アドバイザー/機能訓練指導員
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