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1.血行不良と痛みの関係性とは?

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「血行が悪いと痛くなる」と聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。実際、血液は全身を巡りながら酸素や栄養を届ける役割を担っているため、血流の低下と痛みには関係があると言われています。ただし、肩や腰が痛いからといって、すべてを血行不良だけで説明できるわけではありません。まずは、血流と痛みがどのように関係しているのかを知っておきましょう。

血液が筋肉や組織へ酸素・栄養を届ける仕組み

「そもそも血液は何をしているの?」と思いますよね。血液には、肺から取り込んだ酸素や、食事から得られた栄養を体のさまざまな組織へ届ける働きがあります。筋肉も例外ではなく、動いたり姿勢を保ったりするためには、血液から酸素や栄養を受け取る必要があります。

反対に、血流が十分でなくなると、組織へ届く酸素が不足する場合があります。日本ペインクリニック学会では、血行障害によって末梢組織が虚血状態になると、痛みやしびれなどが生じるケースがあると言われています。(日本ペインクリニック学会)

血流が低下すると痛みを感じやすくなる理由

では、なぜ血流が低下すると痛みにつながるのでしょうか。参考記事では、血流が障害されて組織が虚血状態になると、その組織から疼痛を誘発する物質が生じ、痛みにつながると考えられています。

たとえば脚の血管が狭くなる末梢動脈疾患では、歩いたときに筋肉が必要とする酸素量が増える一方、十分な血液を送りにくくなるため、ふくらはぎなどに痛みが現れる場合があります。(一般社団法人 日本循環器学会)

「じっとしていると大丈夫なのに、歩くと脚が痛くなる」という症状には、このような血流の問題が隠れていることもあります。

痛みと筋肉の緊張が血行不良の悪循環につながることもある

「痛いから動きたくない」という経験はありませんか。痛みがあると無意識に体へ力が入り、動く量も少なくなりがちです。その結果、筋肉のポンプ作用が十分に働きにくくなり、血流にも影響する可能性があります。

さらに、痛みが続けば同じ場所をかばう姿勢が増え、筋肉の緊張が続くことも考えられます。こうした状態が重なると、痛みと動きづらさを繰り返す悪循環になってしまうケースがあります。

ただし、痛みの原因には関節や神経などさまざまなものがあります。「血行を良くすればすべて改善する」と決めつけず、症状に合わせて原因を確認することが大切です。

引用元:日本ペインクリニック学会
https://www.jspc.gr.jp/igakusei/igakusei_kekkou.html

引用元:日本循環器学会 2022年改訂版末梢動脈疾患ガイドライン
https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2022/03/JCS2022_Azuma.pdf

2.血行不良によって起こりやすい痛み・不調

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「血行不良になると、どんな症状が出るの?」と気になる方もいるでしょう。血流が低下したときに現れる症状は、原因や程度によって異なると言われています。肩や腰の重だるさを感じる場合もあれば、手足の冷えやしびれが目立つケースもあります。一方で、歩くと脚が痛むなど、血管の病気を疑う必要がある症状もあるため、単なる疲労と決めつけないことが大切です。

肩こり・首こり・腰の重だるさ

デスクワークやスマートフォンを見る時間が長いと、「首や肩がガチガチ」「腰が重たい」と感じることがありますよね。同じ姿勢が長く続くと筋肉が動く機会が減り、筋肉の緊張も続きやすくなります。

こうした状態では、血液の循環にも影響する可能性があり、肩こりや首こり、腰まわりの重だるさにつながることがあると言われています。ただし、これらの症状は姿勢や筋肉だけでなく、関節や神経などが関係しているケースもあります。

そのため、「血行不良だから温めれば大丈夫」と考えるのではなく、普段の姿勢や動き方なども含めて見直していくことがポイントです。

手足の冷え・しびれ・むくみ

手足の先が冷たく感じたり、ピリピリとしびれたりする場合もあります。日本ペインクリニック学会では、血行障害性疼痛の症状として、四肢のしびれや痛み、皮膚の色調変化などがみられると言われています。(日本ペインクリニック学会)

また、レイノー病などでは寒冷刺激によって末梢血管が収縮し、手指に痛みやしびれ、蒼白などが生じる場合があるとされています。

一方、むくみには静脈やリンパの流れ、長時間の立ち仕事など、さまざまな要因が関係します。「冷えているから血行不良」と一つの原因だけで判断しないようにしましょう。

歩いたときに脚が痛むなど注意したい症状

注意したいのが、「しばらく歩くとふくらはぎが痛くなり、休むと楽になる」という症状です。これは間欠性跛行と呼ばれ、閉塞性動脈硬化症などでみられることがあると言われています。(NCVC)

血管の狭窄や閉塞が進行すると、安静にしていても脚が痛んだり、皮膚に潰瘍や壊死が起こったりする場合もあります。

「最近、歩ける距離が短くなった」「休まないと脚が痛くて歩けない」といった変化が続いている場合には、自己判断だけで様子を見続けず、医療機関へ相談することが大切です。

引用元:日本ペインクリニック学会
https://www.jspc.gr.jp/igakusei/igakusei_kekkou.html

引用元:国立循環器病研究センター
https://www.ncvc.go.jp/hospital/pub/knowledge/disease/arteriosclerosis-obliterans/

3.血行不良を引き起こす主な原因

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血行不良と聞くと「冷えが原因なのかな?」と考える方も多いかもしれません。しかし、血流に影響する要因は一つではありません。日常生活の姿勢や運動不足が関係することもあれば、筋肉の緊張や寒さ、さらに動脈そのものが狭くなる病気が隠れていることもあります。ここでは、血行不良につながると考えられている主な原因を整理してみましょう。

長時間の同じ姿勢や運動不足

「仕事で一日中座りっぱなし」という方は珍しくありませんよね。しかし、体をほとんど動かさない時間が長く続くと、筋肉を使う機会が減ってしまいます。

特にふくらはぎの筋肉は、収縮と弛緩を繰り返しながら血液を心臓へ戻す働きを助けています。そのため、長時間座ったまま、あるいは立ったままの状態が続くと、血液の循環にも影響すると考えられています。

運動不足も同様です。いきなり激しい運動をする必要はありませんが、こまめに立つ、歩く、軽く体を動かすなど、日常的に筋肉を使うことが大切です。

筋肉の緊張・冷え・ストレス

「寒いと肩に力が入る」という経験はないでしょうか。気温が低い環境では体温を保つために血管が収縮し、末梢の血流が低下する場合があります。また、寒さによって筋肉に力が入り続ければ、首や肩などの張りを感じやすくなることも考えられます。

ストレスが続く場合も注意が必要です。精神的な緊張が続くと、自律神経の働きによって血管の収縮に影響することがあると言われています。

ただ、「ストレスのせい」「冷えのせい」と決めつけるのは避けたいところです。痛みが長く続く場合には、別の原因がないか確認する必要があります。

動脈硬化など血管そのものに問題がある場合

血行不良には、生活習慣だけではなく血管そのものに問題が起きているケースもあります。日本ペインクリニック学会では、血管の病的な収縮や炎症、動脈硬化などによって血行障害が起こり、末梢の組織が虚血状態になる場合があると言われています。(日本ペインクリニック学会)

閉塞性動脈硬化症では、動脈硬化によって脚の動脈が狭くなったり詰まったりし、血行不良が起こるとされています。国立循環器病研究センターでは、高血圧、脂質代謝異常症、糖尿病、喫煙、運動不足、肥満などが動脈硬化の危険因子として挙げられています。(NCVC)

歩行時の強い脚の痛みや冷感、しびれなどが続く場合は、単なる筋肉のこりと考えず、必要に応じて医療機関へ相談しましょう。

引用元:日本ペインクリニック学会
https://www.jspc.gr.jp/igakusei/igakusei_kekkou.html

引用元:国立循環器病研究センター
https://www.ncvc.go.jp/hospital/section/cvs/vascular/vascular-tr-03/

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4.血行不良による痛みを改善・予防する方法

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「血行不良が気になるけれど、普段の生活では何をしたらいいの?」という方もいるでしょう。血行不良による痛みや重だるさを予防するには、特別なことをするよりも、同じ姿勢を続けない、適度に動く、体を冷やしすぎないといった習慣を意識することが大切だと言われています。ただし、痛みの原因によって適した対策は異なります。無理に動かしたり、強く温めたりするのではなく、その日の状態を確認しながら取り入れてみましょう。

適度に体を動かして筋肉のポンプ作用を促す

「デスクワークで気づけば2〜3時間座りっぱなし」ということはありませんか。長時間同じ姿勢を続けると、筋肉を動かす機会が減り、腰や脚などへの負担も増えやすいと言われています。厚生労働省でも、同じ姿勢を長く続けず、小休止を入れたり姿勢を変えたりすることがすすめられています。(厚生労働省)

特にふくらはぎは、歩くことで筋肉が収縮し、血液を心臓へ戻す働きを助けます。「運動しなければ」と構えず、1時間ごとに立ち上がる、少し歩く、足首をゆっくり動かすなどから始めてもよいでしょう。

ただし、歩くと脚に強い痛みが出る場合は、無理に運動量を増やさないよう注意してください。

入浴や服装で体を冷やしすぎない

「寒い日は肩や腰がこわばる」と感じる方も少なくありません。寒冷環境は腰痛などの負担要因の一つとされており、厚生労働省でも作業環境を適切な温度に保つことが紹介されています。(厚生労働省)

そのため、冷房が効いた場所では羽織るものを使う、靴下などで手足を冷やしすぎないといった工夫も取り入れやすいでしょう。入浴についても、心地よい温度のお湯につかることでリラックスしやすくなる方がいます。

一方、「熱いお風呂に長時間入れば血行が良くなる」と考える必要はありません。体調や持病によっては入浴方法に注意が必要なので、無理のない範囲で行いましょう。

姿勢やデスクワーク環境を見直す

血行不良による痛みを予防するなら、普段の姿勢も見逃せません。厚生労働省では、長時間の座位作業では適宜立ち上がることや、机・作業台の配置を工夫して適切な座り姿勢を確保することが大切だと言われています。(厚生労働省)

「姿勢を良くしよう」と胸を張り続けるより、同じ姿勢を固定しないことを意識してみてください。椅子に深く座る、足裏を床につける、パソコン画面を見やすい高さにするなど、小さな調整でも体への負担を減らしやすくなります。

引用元:厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31158.html

5.血行を良くしても痛みが改善しないときの対処法と相談目安

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「温めたり運動したりしているのに、なかなか痛みが変わらない」。そんなときは、血行不良以外の原因も考える必要があります。痛みは筋肉だけでなく、関節や神経、血管などさまざまな組織から生じると言われています。そのため、「血流を良くすれば大丈夫」と自己判断を続けず、症状の出方や変化を確認することが重要です。

痛みの原因を血行不良だけと決めつけない

肩こりや腰痛、脚の痛みがあると、「血行が悪いせいかな?」と考えやすいですよね。しかし、同じような痛みでも原因は人によって異なります。

たとえば、腰から脚にかけての痛みやしびれは神経が関係する場合がありますし、関節や筋肉への負担によって症状が出ることも考えられます。一方、日本ペインクリニック学会では、動脈硬化や血管の病的な収縮などによって血行障害が起こり、虚血による痛みが生じる場合もあると言われています。(日本ペインクリニック学会)

セルフケアをしても変化が乏しい場合は、一度原因を整理してみることが大切です。

強い痛み・しびれ・皮膚の色の変化などがある場合は注意

血行障害の中には、早めに医療機関へ相談したほうがよいケースがあります。日本ペインクリニック学会では、血行障害性疼痛ではしびれや痛みだけでなく、重症になると皮膚潰瘍や壊死を生じることもあると言われています。(日本ペインクリニック学会)

また、国立循環器病研究センターでは、閉塞性動脈硬化症の症状として、冷感・しびれ、歩行時の脚の痛み、安静時の痛み、さらに進行すると潰瘍や壊死がみられる場合があるとされています。(NCVC)

「歩くと毎回同じ場所が痛む」「足が極端に冷たい」「皮膚の色がいつもと違う」といった変化がある場合には、マッサージなどだけで様子を見続けないようにしましょう。

痛みが長引く場合は医療機関や専門家へ相談する

「少し休めば改善すると思っていたのに、何週間も痛みが続いている」という場合もありますよね。痛みが長引く、以前より強くなる、しびれを伴う、歩ける距離が短くなっているといった変化があれば、医療機関へ相談する目安になります。

特に、安静にしていても強く痛む場合や、傷が改善しづらい、皮膚の色が大きく変化している場合には注意が必要です。

大切なのは、「血行不良だから」と一つの原因に決めつけないことです。症状が続いているのであれば、必要な検査を受けて原因を確認し、その状態に合った対応を選ぶことが重要と言われています。

引用元:日本ペインクリニック学会
https://www.jspc.gr.jp/igakusei/igakusei_kekkou.html

引用元:国立循環器病研究センター
https://www.ncvc.go.jp/hospital/pub/knowledge/disease/arteriosclerosis-obliterans/

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サイト監修者

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さかぐち整骨院 院長

柔道整復師

2006年に大阪府枚方市で「さかぐち整骨院」を開院。整骨院勤務時代を含め、長年にわたり腰痛や坐骨神経痛、姿勢の乱れなど、さまざまな身体の不調に向き合ってきました。

柔道整復師としての知識と施術経験をもとに、骨格・筋肉・筋膜・神経・身体の動かし方などを多角的に確認し、記事の内容を監修しています。

読者の皆さまが身体について正しく理解し、安心してセルフケアや専門家への相談を検討できるよう、わかりやすく信頼できる情報発信を心がけています。

【保有資格】

柔道整復師/AJCAカイロプラクター/リラクセンスボディーセラピスト/パーソナルトレーナー/食生活アドバイザー/機能訓練指導員


 

 

 

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