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母指の腱鞘炎とは?親指に痛みが起こる仕組み

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「親指を動かすと痛い」「物をつかんだときに手首までズキッとする」。そんな症状があると、母指の腱鞘炎が気になる方も多いのではないでしょうか。

母指の腱鞘炎といっても、痛む場所や症状は同じとは限りません。代表的なものとして、手首の親指側に痛みが出やすい「ドケルバン病」や、親指の付け根に症状が現れる「ばね指」があります。

「どちらも腱鞘炎なら同じなの?」と思いますよね。実際には、関係する腱や腱鞘の場所が異なると言われています。まずは親指がどのような仕組みで動いているのか、順番に見ていきましょう。

腱と腱鞘の役割

そもそも「腱鞘って何?」という方もいるでしょう。

腱は、筋肉と骨を結び、筋肉の力を指へ伝える役割を担っています。そして腱鞘は、その腱が通るトンネルのような組織です。指を曲げたり伸ばしたりすると、腱は腱鞘の中を滑るように動くと言われています。

ところが、親指を繰り返し使うなどして腱と腱鞘の間に負担がかかると、滑らかな動きが妨げられ、痛みや腫れなどにつながる場合があります。

手首の親指側に起こる「ドケルバン病」とは

「親指そのものより、手首の親指側が痛い」という場合に関係する可能性があるのがドケルバン病です。

日本整形外科学会によると、ドケルバン病は親指を広げる働きをする長母指外転筋腱などが通る腱鞘で炎症が起こり、腱の動きが悪くなる状態と言われています。

親指を広げる、物をつかむ、手首を動かすといった場面で痛みを感じることがあるため、「最近、親指をよく使っているな」と感じる方は、痛む場所にも目を向けてみてください。

引用元:日本整形外科学会
ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)⁠

親指の付け根に起こる「ばね指」とは

一方、「親指の付け根が痛む」「曲げ伸ばしすると引っかかる感じがする」という場合には、ばね指が関係していることもあります。

ばね指も腱鞘炎の一つで、指を曲げる腱と腱鞘の間で炎症が起こり、進行すると動かしにくさや引っかかりが現れると言われています。日本整形外科学会では、母指や中指に多くみられるとされています。

つまり、「母指の腱鞘炎=すべてドケルバン病」というわけではありません。痛みが手首側なのか、親指の付け根なのか、引っかかりがあるのかなどを確認することが、状態を考える一つの手がかりになります。

引用元:日本整形外科学会
ばね指(弾発指)⁠

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母指の腱鞘炎が起こる主な原因

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「母指の腱鞘炎は、どうして起こるの?」と疑問に思う方もいるでしょう。原因としてまず考えられるのが、親指や手首に繰り返しかかる負担です。

ただし、「使いすぎだけが原因なの?」というと、必ずしもそうとは限りません。日本整形外科学会では、手指をよく使う仕事やスポーツのほか、妊娠・出産期や更年期の女性にも多いと言われています。

普段何気なく行っているスマホ操作や家事なども含め、どのような要因が母指の腱鞘炎と関係しているのか見ていきましょう。

親指・手首の使いすぎによる負担

母指の腱鞘炎の原因を考えるうえで、親指や手首の使い方は重要なポイントです。

「少しくらい使っても大丈夫では?」と思うかもしれません。しかし、同じ動きを何度も繰り返すと、腱と腱鞘の間に負担がかかりやすくなると言われています。

特にドケルバン病では、親指を広げたり動かしたりする腱と、その腱が通る腱鞘との間で炎症が起こるとされています。痛みがある状態で無理に使い続けるのではなく、まず負担になっている動作を見直すことが大切です。

引用元:日本整形外科学会
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/de_quervain_disease.html

スマホ・パソコン・家事・仕事・スポーツによる反復動作

「特別な運動をしていないのに、なぜ親指が痛いの?」というケースもあります。

実は、親指は日常生活のさまざまな場面で使われています。たとえばスマホを片手で操作する、パソコン作業を続ける、料理や洗濯をする、赤ちゃんを抱っこするといった動作です。仕事で工具を扱ったり、ラケットなどを握るスポーツを繰り返したりすることも負担につながる可能性があります。

参考記事でも、スマホを長時間使用することで親指を酷使し、腱鞘炎を起こす場合があると言われています。

引用元:あべ整形外科・皮フ科クリニック
https://www.abe-seikei-hifu.com/thumb/

妊娠・出産・更年期など発症に関係する要因

母指の腱鞘炎は、手の使い方だけでは説明できない場合もあります。

「それなら、ほかに何が関係するの?」と気になりますよね。日本整形外科学会によると、ドケルバン病は妊娠・出産期や更年期の女性にも多いと言われています。

また、妊娠・出産後は赤ちゃんを抱き上げたり支えたりする機会が増え、親指や手首への負担が重なることも考えられます。つまり、母指の腱鞘炎の原因は一つに決めつけず、年齢や生活環境、手の使い方などを含めて考えることが大切です。

引用元:日本整形外科学会
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/de_quervain_disease.html

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母指の腱鞘炎で起こりやすい症状とセルフチェック

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「親指を動かすとズキッとする」「最近、手首の親指側が痛い」。そんな症状が続くと、母指の腱鞘炎ではないかと心配になりますよね。

母指の腱鞘炎では、痛みだけでなく腫れや動かしにくさがみられる場合もあると言われています。ただ、親指周辺の痛みはすべて腱鞘炎によるものとは限りません。どこが痛むのか、どんな動作で症状が強くなるのかを確認しておくことが大切です。

ここでは、自宅でも確認しやすいポイントを順番に見ていきましょう。

親指を動かすと痛い・手首の親指側が腫れる

ドケルバン病で特徴的と言われているのが、手首の親指側に現れる痛みや腫れです。

「親指の付け根が痛いと思っていたけれど、よく触ってみると手首に近いところが痛い」というケースもあるでしょう。日本整形外科学会によると、ドケルバン病では手首の親指側にある腱鞘と、そこを通る腱に炎症が起こり、腱の動きが滑らかでなくなると言われています。

親指を広げる、反らすといった動きで痛みが出る場合は、無理に繰り返さず様子を確認してください。

引用元:日本整形外科学会
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/de_quervain_disease.html

つまむ・握る・スマホ操作などで痛みが強くなる

「普段はそれほど痛くないのに、物を持つと痛む」という方もいます。

親指は、ペットボトルのふたを開ける、タオルを絞る、荷物を持つなど、日常の何気ない動作でも頻繁に使います。さらに、片手でスマホを持って親指だけを動かす操作が続けば、親指周辺への負担が増える可能性もあるでしょう。

参考記事でも、スマホの長時間使用によって親指を酷使すると、腱鞘炎を起こす場合があると言われています。痛みが強くなる動作を把握しておくことも、負担を減らすヒントになります。

引用元:あべ整形外科・皮フ科クリニック
https://www.abe-seikei-hifu.com/thumb/

痛む場所と動作から状態を確認する

「では、自分でどう確認すればいいの?」と思いますよね。まず見てほしいのは、痛みが出る場所と動作です。

手首の親指側が痛み、親指を動かしたときに症状が強くなる場合は、ドケルバン病が関係する可能性があると言われています。一方、親指の付け根に痛みがあり、曲げ伸ばしの際に引っかかる場合には、ばね指など別の状態も考えられます。

ただし、セルフチェックだけで状態を決めつけることはおすすめできません。痛みや腫れが続く、日常生活に支障が出ているといった場合には、医療機関へ相談し、状態を確認してもらいましょう。

引用元:日本整形外科学会
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/de_quervain_disease.html

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母指の腱鞘炎と間違えやすい母指CM関節症との違い

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「親指の付け根が痛いから、腱鞘炎かも」と思っていませんか?実は、親指周辺に痛みが出るものには、母指の腱鞘炎だけでなく「母指CM関節症」もあります。

どちらも親指を使ったときに痛みを感じることがあるため、自分では区別しづらいケースも少なくありません。ただ、痛む場所や症状が現れやすい動作には違いがあると言われています。

「母指の腱鞘炎の原因だと思っていたら、別の問題だった」ということも考えられるため、それぞれの特徴を知っておきましょう。

痛む場所と痛みが出る動作の違い

「腱鞘炎と母指CM関節症は、どこを見れば違いがわかるの?」と気になりますよね。

参考記事では、手首の親指側に痛みがあり、親指を広げるなどの動作で症状が出る場合はドケルバン病が考えられると言われています。一方、母指CM関節症では親指の付け根付近が痛みやすく、瓶のふたを開ける、洗濯ばさみをつまむといった動作で痛みを感じる場合があるとされています。

痛む位置だけでなく、「何をしたときに痛むのか」も一緒に確認することがポイントです。

引用元:あべ整形外科・皮フ科クリニック
https://www.abe-seikei-hifu.com/thumb/

母指CM関節症の原因と特徴

母指CM関節とは、親指の付け根にある関節です。

「なぜ、この部分が痛くなるの?」というと、日本整形外科学会では、母指CM関節はつまむ・握るといった動作で大きな力がかかりやすく、使いすぎや加齢に伴って関節軟骨がすり減ることで症状が現れると言われています。

進行すると関節が腫れたり、親指が開きにくくなったりする場合もあるようです。ドケルバン病とは痛みが出る場所だけでなく、問題が起こる組織そのものにも違いがあります。

引用元:日本整形外科学会
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/rhizarthrosis.html

自己判断せず確認したほうがよい症状

「痛む場所がわかれば、自分で判断しても大丈夫?」と思うかもしれません。しかし、親指周辺の痛みには、ドケルバン病や母指CM関節症、ばね指など複数の原因が考えられます。

特に、痛みや腫れが長く続く、親指を動かしにくい、つまむ・握る動作がしづらいなど、日常生活に支障が出ている場合は注意が必要です。

セルフチェックはあくまで状態を把握するための目安として考え、症状が改善しない場合には自己判断を続けず、医療機関へ相談して必要な検査を受けることが大切と言われています。

引用元:日本整形外科学会
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/rhizarthrosis.html

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母指の腱鞘炎を悪化させない対処法と改善しないときの相談目安

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「親指が痛いけれど、少しくらいなら使っても大丈夫かな?」と、そのまま家事や仕事を続けてしまう方もいるでしょう。しかし、母指の腱鞘炎では、痛みが出る動作を繰り返すことで腱や腱鞘への負担が続くと言われています。

まず意識したいのは、痛みを我慢して使い続けないことです。それでも症状が改善しない場合には、医療機関で状態を確認してもらうことも選択肢になります。

「どのタイミングで相談したらいいの?」という方に向けて、日常生活での対処法から医療機関へ相談する目安まで見ていきましょう。

親指・手首への負担を減らす

母指の腱鞘炎が気になるときは、まず親指や手首を使いすぎていないか振り返ってみましょう。

「仕事や家事があるから、まったく使わないのは難しい」という方も多いですよね。その場合は、スマホの片手操作を減らす、重い物を片手だけで持たない、痛みが出る動作を何度も繰り返さないなど、できる範囲で工夫することが大切です。

日本整形外科学会でも、ドケルバン病では局所の安静を保つことなどが行われると言われています。

引用元:日本整形外科学会
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/de_quervain_disease.html

固定・薬・注射など医療機関で行われる検査

「休ませても痛みが続く場合はどうするの?」と不安になりますよね。

医療機関では状態を確認したうえで、症状に合わせた対応が検討されると言われています。日本整形外科学会によると、ドケルバン病では局所の安静や投薬、腱鞘内へのステロイド注射などが行われることがあります。また、症状が改善しない場合や再発を繰り返す場合には、手術が検討されるケースもあるとされています。

どの方法が適しているかは状態によって異なるため、自己判断で決めないことが大切です。

引用元:日本整形外科学会
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/de_quervain_disease.html

痛みや腫れが続く・繰り返す場合の相談目安

「何日くらい痛かったら相談すればいい?」と迷う方もいるでしょう。

痛みや腫れが続いている、親指が動かしづらい、物をつまむ・握る動作に支障がある、症状を何度も繰り返している場合には、早めに医療機関へ相談することが大切と言われています。

また、親指周辺の痛みはドケルバン病だけでなく、ばね指や母指CM関節症などが関係する可能性もあります。「腱鞘炎だろう」と決めつけず、症状が改善しないときには状態を確認してもらいましょう。

引用元:あべ整形外科・皮フ科クリニック
https://www.abe-seikei-hifu.com/thumb/

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サイト監修者

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さかぐち整骨院 院長

柔道整復師

2006年に大阪府枚方市で「さかぐち整骨院」を開院。整骨院勤務時代を含め、長年にわたり腰痛や坐骨神経痛、姿勢の乱れなど、さまざまな身体の不調に向き合ってきました。

柔道整復師としての知識と施術経験をもとに、骨格・筋肉・筋膜・神経・身体の動かし方などを多角的に確認し、記事の内容を監修しています。

読者の皆さまが身体について正しく理解し、安心してセルフケアや専門家への相談を検討できるよう、わかりやすく信頼できる情報発信を心がけています。

【保有資格】

柔道整復師/AJCAカイロプラクター/リラクセンスボディーセラピスト/パーソナルトレーナー/食生活アドバイザー/機能訓練指導員


 

 

 

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